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キーサイト、14ビットADC搭載の汎用オシロスコープ「InfiniiVision HD3シリーズ」を発表

マイナビニュース / 2024年9月11日 8時26分

このほか、ソフトウェア側の機能として「フォルトハンター機能」も搭載。ロングメモリを搭載したオシロスコープはHD3シリーズ以外にも、競合他社含め、近年、各社より提供されるようになっているが、そうした長い波形の中から不具合を見つける作業は手間と時間がかかるという課題があった。同機能は、オシロスコープ側でrunt(ラント)や立ち上がり、立ち下りを最初の測定動作で取得。その情報を踏まえ、通常の挙動とは異なる異常状態の波形を振幅値や立ち上がり時間から判断し、異常のある信号のみを検出してくれるというもので、上位のInfiniiumシリーズにはすでに搭載済みであったが、汎用オシロスコープであるInfiniiVisionとしてはHD3シリーズが初めての搭載となり、2日間にわたってデータを取得して異常を検知して、その部分を記録するといったことも可能になるという。

シリーズモデルとしては2ch品「HD302MSO」と4ch品「HD304MSO」を用意。いずれも標準状態では帯域幅は200MHz、メモリは20Mptsだが、オプションとして帯域幅の拡張ならびにメモリ拡張を購入することでメーカーに渡すことなくその場で性能向上を図ることができる。また、大型タッチディスプレイを採用しており、波形を分割して2×2の形で表示したり、帯域幅50MHzまでであればソフト的な処理により16ビット的な処理を可能とするハイレゾリューションモードも提供される。加えて、MSOの型番からも見て取れるが、ミクスド・シグナル・オシロスコープ(MSO)の機能ライセンスも標準付与されているほか、標準状態では500MHzのプローブがセットで提供されるが、オプションとして1GHzのパッシブプローブも提供。従来はアダプタを介して接続する必要があったが、HD3シリーズでは直接接続して使用することを可能とした。

なお、同シリーズは同社のWebサイトならびに契約販売店経由ですでに購入が可能。価格は同社Webサイトの場合、標準状態で137万2344円(税別)から。1GHzのパッシブプローブは17万6000円(税別)から、重量5.25kg、筐体サイズ幅33.5cm×高さ26.2×奥行16.8cmと軽量・コンパクトであることから、可搬も可能で専用バッグ(4万4000円、税別)や液晶ディスプレイを保護するためのフロントパネル(別売り)なども用意されている。
(小林行雄)



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