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出張はZ世代には不評? 調査結果で意外な事実も明かされる

マイナビニュース / 2024年9月11日 9時43分

画像提供:マイナビニュース

ビジネスパーソンにとって避けられない業務のひとつに「出張」がある。コロナ禍で機会が激減していたが、ここにきてコロナ禍以前まで回復してきた。

この出張に関し、ビジネスパーソンがどんな意識を持ち、どのような効用が期待できるのかを調査したパーソル研究所のオンライン発表会を取材した。

出張は若い年代ほど否定的

さまざまな観点からビジネスパーソンに関する定量調査を実施しているパーソル総合研究所では、宿泊を伴う出張に関しても調査を実施している。ユニークなのは、年代ごとの意識や直接的な効果だけでなく、出張地域における副次的な効用についても考察していることだ。

発表会は同研究所の上席主任研究員である井上亮太郎氏の出張業務に関する分析から始まった。

「まずは出張前と後での意識を調査しました。肯定的にとらえているのは、出張する前では75.8%だったのに対し、した後では50.4%に減っていました。これは実際に出張してみて、オンラインでもよかったと思った結果です。また、年代別に出張への意識を問うと、『今回に限らず出張には行きたいとは思わない』人の割合は、20代や30代が多くなる傾向が見られました」(井上氏)

以前取材した『転勤』と同様、若い世代ほど否定的な意識を持つ人が多いようだ。同調査では、『行きたくない理由』についても深堀している。

「上位には『長距離の移動が面倒くさい』や『移動時間が無駄だと思う』といった理由が挙げられました。特徴的なのは、若い年代に『同行者がいると気疲れする』や『慣れない場所でのストレスは避けたい』といった理由が多くなっていることです」(井上氏)

ここでも若い世代における個人主義の高まりやストレス耐性の低さを裏付ける調査結果となったようだ。
出張時の業務時間外の過ごし方が効用に影響

出張に対する否定的なデータも出ているが、、ポジティブな面はないのだろうか。効用があったという部分について、井上氏が次のように解説した。

「回答では『その場の雰囲気を肌で感じられる』(77.0%)や『相手とのコミュニケーションがとりやすい』(76.2%)が上位にきました。それら以外では『新しいアイデアが生まれる』といった『新たな気づき』や『仕事に対する意欲が高まる』という『前向きな態度変容』、『出張業務以外の新しい仕事が得られる』等の『偶発的なビジネス拡大』につながる回答も多く見られました。当研究所では、これら3つを出張の機能に位置付けました」(井上氏)

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