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出張はZ世代には不評? 調査結果で意外な事実も明かされる

マイナビニュース / 2024年9月11日 9時43分

調査では、さらに出張移動中の過ごし方と出張の機能との関係性も調べている。

「出張の移動中は、仕事や自己研鑽、娯楽、何もしていなかったなどさまざまですが、自己研鑽をしていた人ほど『新たな気づき』機能が高くなる傾向にあります」(井上氏)

出張に否定的な理由として、『移動時間が無駄だと思う』といった回答が多くなっていたが、無駄にするかどうかは自分しだい。自己研鑽に努めることで、新たな気づきが得られることを知るべきだろう。
有意義な出張には適度な余白時間も大切

出張を有意義なものにするためには、移動中だけでなく、業務時間外の過ごし方も重要なようだ。井上氏がこう指摘する。

「業務時間外の過ごし方を『巣ごもり』と『懇親のみ』、『娯楽』、『懇親&娯楽』の4タイプに分け、3つの出張の機能との関係性を調べたところ、いずれも『巣ごもり』が低く、『懇親&娯楽』が高くになる傾向がありました」(井上氏)

加えて、出張前後や出張中に休日を入れた場合の影響も明かされている。

「出張前後・出張中に休日を入れた人のほうが、出張先で娯楽を楽しんだ割合が高い傾向があります。出張を肯定的にとらえ、自身の学びや成長の機会にするためには、適度な余白時間を設けることが大切です」(井上氏)

筆者がメインの仕事にしている求人広告の原稿では、出張が多い企業の場合、地方のグルメを楽しめることをメリットとして自社のPRポイントとすることも少なくない。それが有用な出張の機能につながるとしたら、あながち見当違いではないということか。
出張は地域貢献意識や地域愛着も高める

宿泊を伴う出張は、視点を変えれば宿泊を伴う旅行でもある。同調査がユニークなのは、こうした視点から出張地域との関係性にも目を向けている点だ。

「出張先地域に対する貢献意識を聞いたところ、『地域の消費に貢献したい』と『ふるさと納税を利用したい』、『イベントやボランティア活動に参加したい』の3つの意識で2割以上の人が高まったと回答しました」(井上氏)

こうした出張先地域に対する貢献意識は当然、地域愛着にもつながるものだが、井上氏は出張先での地域住民との交流機会が地域愛着をさらに高めると説く。

「地域住民との交流を『簡単な挨拶の機会』、『軽い会話の機会』、『対話・議論の機会』、『連絡先の交換』の4つに分け地域愛着との関係性を調べたところ、いずれも交流機会が多いほど地域愛着が高まることがわかりました」(井上氏)

インターネット社会になった今日、出張はオンライン会議で事足りると考える人が多いかもしれない。

しかし、出張は自己成長を促したり、地域愛着を高めたりする効用があることがわかった。否定的に考えず、前向きに取り組む視点があってもよいだろう。

大塚立誌 おおつか・たかし 1961年2月8日生まれ。金沢大学法学部を卒業し、大手就職情報会社で編集を担当。その後、企業広報のプロダクションでライターとして経験を積み、35歳で独立。企業広報や求人広告のライティングを中心に活動している。 この著者の記事一覧はこちら
(大塚立誌)



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