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缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第327回 味付けしてない、だと?! じわじわ増えている食塩不使用の魚缶はおいしいのか?

マイナビニュース / 2024年9月13日 13時2分

画像提供:マイナビニュース

最近よく見かけるようになった"食塩不使用"の魚缶詰。原料表示を見ると「さば」「いわし」などの魚の名前だけが書いてあり、塩はもちろん他の調味料も書かれていません。つまりこれ、味がしない缶詰ということですか?

「結論からいえば、ちゃんと味がするし、おいしいです」と缶詰博士の黒川氏。味付けしていないのにおいしいなんて、一体どういうことですか?

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塩は悪者ではない

この数年、「食塩不使用」のサバ缶やイワシ缶がじわじわ増えている。調べてみると、現在6社から10商品が発売されていた(ツナ缶の食塩不使用商品をのぞく)。

え? そんな缶詰に興味はないって? まあそう言わずに、お付き合いください。

ちなみに、健康のことを考えて減塩を心掛けている人も多いと思うけど、塩はけっして悪者じゃありません。

塩に含まれる主要なミネラル(カルシウム、カリウム、塩素、ナトリウム、マグネシウム)は、どれも人間が生きていくうえで欠かせない成分。健康を維持するために、適量の塩分は毎日摂取すべきであります。

自分好みに調整できる

とはいえ、心臓や腎臓の病気などで塩分摂取を制限されている人もいる。これらの食塩不使用缶詰は、そんな人たちが安心して食べられるわけだ。

え? 自分は健康だから関係ないって? まあそう言わずに、お付き合いください。

じつは食塩不使用缶詰には、もうひとつの魅力がある。それは自分好みの味に調整できるということ。

サバやイワシの水煮缶に含まれる塩分はもともと少ないけど(サバ水煮缶の場合100gあたり0.6g~1g前後)、例えば煮物の具に使った場合は、一緒に入れた調味料のせいで味が濃くなることがある。

一度濃くなった味はなかなか戻せないが、食塩不使用缶ならその心配がないわけだ。

イワシが持っている塩味

ということで、9月2日に発売されたマルハニチロの新商品「北海道のいわし水煮 食塩不使用」を開けてみた。この缶詰もイワシを水で煮ただけで、味付けは一切していない。さて、どんな缶詰なのか?

見た目は一般的なイワシ水煮缶と変わらず、匂いもやっぱり一般的なイワシ水煮缶と変わらない。

身をひと切れ食べてみる。最初に思うのは「無味!」ということ。しかしそしゃくが進むにつれ、イワシが本来持っているうま味がじわりと出てくる。

と同時に、ごくかすかな塩味も感じられる。そうなのだ、じつはこのイワシ缶には、100g当たり0.3~0.5gの塩分が含まれているのだ。

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