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大河原克行のNewsInsight 第323回 NTTコノキューが国産スマートグラスを今秋発売、価格訴求と眼鏡らしさへも意欲

マイナビニュース / 2024年9月12日 14時46分

中央部にはFHDのRGBカメラを搭載。さらに、フレーム前面の左右両端部には空間認識用のモノクロカメラを搭載している。カメラ利用中は、周りに周知するため、LEDが点滅する仕様となっている。また、フレームのつる部分には操作用のタッチセンサーや4個のマイク、左右に合計2個のスピーカーを搭載しており、音の指向性を持ったサービスの提供も可能になるという。装着状態を確認する近接センサーや、ディスプレイの明るさを自動調整する照度センサーも搭載している。

開発プラットフォームは、Snapdragon Spaces Technology に対応しており、UnityやUnreal Engine での3Dコンテンツの開発が可能だ。

MiRZAアプリによって、シャープのAndroidスマホ「AQUOS R9」と、Bluetooth5.0およびWiFi6Eでの接続が可能であり、今後、シャープの他機種や、他社のAndroidスマホにも対応製品を広げる。iPhoneへの対応は現時点では予定していない。なお、MiRZAアプリには、ランチャー機能を搭載しており、ブラウザを通じてコンテンツを見ることもできる。

また、視力補正が必要なユーザーのために、パリミキとアイジャパンと協業。視力補正用レンズを組み合わせることが可能だ。ドコモショップ内にあるアイメガネ南浦和店では、9月13日からMiRZAの体験が行えるようにする。

具体的な利用シーンをいくつかあげた。

ひとつめは、通訳や文字起こしである。海外の言葉が理解できなかったり、耳が不自由な利用者も、MiRZAのグラス上にテキストが表示されたりするため、スムーズなコミュニケーションができるようになるという。

2つめはオフィスワークである。複数の画面をMiRZAに表示。自宅で仕事をする場合にも、MiRZAと接続したスマホ、キーボードがあるだけで業務が行える。

3つめは、遠隔作業支援だ。現場作業者とオペレータがネットワークでつながり、作業を支援。生産性を高めたり、作業品質を向上させたりできる。「MiRZAは、ゴーグル型XRとは異なり、作業現場でもスムーズな装着や脱着が行える」とした。

そのほか、美術館や博物館では、展示物を見た際の仮想ガイドを表示したり、デジタル展示物を持ち上げたりといった用途を想定。ライブコンテンツの配信やゲームでの活用なども想定している。

NTTコノキューデバイスでは、MiRZAの利用シーン拡大に向けて、12社のソリューションパートナーと連携。さらに、2社の事業創出パートナーを通じて、具体的な活用シーンを模索している。事業創出パートナーの1社であるENENでは、店舗やオフィス、空き部屋などにMiRZAを持ち込み、家具の配置シミュレーションを行う利用提案を進めるという。また、もう1社の事業創出パートナーである広島三越では、外商部門において、MiRZAを通じてリモートで商品を紹介。目の前に商品があるような新たな購買体験に活用するという。

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