米ぬかを使った日本酒『弐光』、高級日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」から登場 - どんな味や香りがするの?
マイナビニュース / 2024年9月24日 10時30分
高級日本酒ブランドである「SAKE HUNDRED(サケハンドレッド)」は、米ぬかを醸造に使用した新商品『弐光|NIKO』(9,900円)を9月24日に発売した。同ブランドは従来、ブランドサイトでのEC販売が主流だったが、本商品は小売店および飲食店限定で販売される。
米ぬかを使っためずらしい酒は果たしてどんな味わいなのか。発売前の9月12日に開催された発表会に参加してきた。
○日常と非日常の間に位置する"扉"のような酒
数千円が一般的な日本酒業界において、数万円~数十万円の高価格帯日本酒を提供するSAKE HUNDRED。日本酒のラグジュアリー市場を切り拓いてきた同ブランドが次に手掛けるのはなんと"米ぬか"を使った日本酒・弐光(にこう)だ。
同商品のコンセプトは「開かれる扉、非日常への誘い」。SAKE HUNDREDのブランドオーナーである生駒龍史氏は、その詳細を次のように説明する。
「SAKE HUNDREDは、強烈に特別であることを重要視しています。その特別は何かというと、非日常であることです。非日常の世界をSAKE HUNDREDとするならば、弐光は日常と非日常の間に存在する"扉"のようなお酒。ちょっとしたパーティなど日常の延長線のシーンでも、弐光があることによって、ほのかに非日常の雰囲気をまとう。そんなお酒になっていくと思います」
加えて、メインのEC販売ではなく小売店や飲食店限定での販売戦略に関して「今年で(ブランドを立ち上げてから)6年経つが、5年経ったあたりからインターネットの販売が安定し、ブランドのイメージも少しずつ広まってきた。メインの販売はあくまで3~5万円の商品ですが、(顧客との)接点を取るための扉は弐光が果たしていきます。"高いと売れないんじゃないか"というリテール市場は、変わってきている部分もあるが、それをさらに変えていきたい」と意気込んだ。
本商品の特徴である「米ぬか醸造」は、醸造の⼀部に同ブランドのフラグシップ日本酒である『百光』の米ぬかを使用。
玄米を精米したときに排出される米ぬかは、米菓や家畜の飼料などに再利用されることが多いが、⼀般的に醸造への使用は風味を損なうため積極的に使われることはない。だが、同ブランドと醸造パートナーである新潟の白瀧酒造との研究により、上質な甘味を生み出すサステナブル素材としての活用に成功。
SAKE HUNDREDの商品開発責任者である河瀬陽亮氏は、「米ぬかを使うと、ぬかくさくなってしまうため積極的に(酒造りに)は使われないが、今回、製法・使用する(米ぬか)の量・もろみの味わいのバランスを考慮することで、米ぬかのマイナス面が消え、プラスにもっていくことができた」と説明した。
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