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社内の常識をkintoneで変えた興和工業所、情シス“伴走支援班”の挑戦とは

マイナビニュース / 2024年9月13日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

サイボウズはこのほど、同社が提供する「kintone(キントーン)」のユーザーイベント「kintone hive(キントーンハイブ)」をZepp名古屋で開催した。kintone hiveは、kintoneの活用アイデアをユーザー同士で共有するライブイベントで、企業や団体が活用ノウハウをプレゼン形式で発表する場だ。

2024年の「kintone hive」は広島、札幌、福岡、大阪、名古屋、東京の6カ所で開催された。本稿では、名古屋会場に集まった興和工業所のkintone活用事例を紹介する。なお、地区代表に選ばれた桜和設備の事例はこちらの記事で紹介している。

創業77年目で従業員数が1000人が超える金属総合加工企業である興和工業所は、2017年にkintoneを導入した。2024年6月現在、アカウント数は120、実運用アプリ数は200。国内だけで22ある工場でもアプリ作成者がいるほど、kintoneを積極的に活用できている興和工業所。

「でも、まだまだ足りない…」と話すのは、2023年4月に新卒社員として入社し、9月に情報システム部門に配属された片山美紀さん。社内の常識をkintoneで変えた、情シスによる伴走支援とは。興和工業所の講演では、「kintone活用の広げ方」について紹介された。

kintone導入から7年目の老舗企業の現状

興和工業所における経営の屋台骨にあたるのはめっき事業だ。鉄がさびるのを防ぐために、溶かした亜鉛で鉄の表面をコーティングする技術は「溶融亜鉛めっき」と呼ばれる。鉄を屋外で使う場合に導入される代物で、溶融亜鉛めっきのシェア日本一が興和工業所だという。めっき事業のほか、塗装や金属加工、メーカー、溶接などさまざまな事業があり、特色の異なる部や工場がある。

そんな同社は、基幹システムのデータを社外と共有したいという工場の要望に応えるため、2017年にkintoneを導入した。社内の業務改善だけでなく、外注企業とデータをシェアする感覚でkintoneを使い始め、他社とのやりとりを激減させた。

またkintoneの導入後、一部の工場から「面白そう。教えてほしい」といった声が上がり、kintoneの使い方の説明会を各工場で実施。kintoneの活用がどんどん広がっていったという。客先とのデータ共有も増加し、全社的にkintoneユーザーも増えていった。

もっとkintoneで業務改善してほしい……“伴走支援班”が始動

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