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島津製作所が開発した高性能かつ高効率なX線分析装置を体験 - JASIS 2024

マイナビニュース / 2024年9月13日 18時40分

今後はデータの改ざんがないかなどのデータインテグリティの分野にも注力してていくなど、同社が有しているソフトウェア的な強みも取り入れていきたいとブース担当者は展望を語っていた。
抗体糖鎖自動前処理装置「MUP-3100」

ALTRACE以外に注目を集めていたのが、同社の抗体N型糖鎖分析キット用の抗体糖鎖自動前処理装置「MUP-3100」だ。

同装置は、島津製作所と住友ベークライトが協同で開発したもので、サンプルと試薬を装置にセットするだけで、ロボットが培養上清中抗体の修飾糖鎖を自動的に前処理してくれるというもの。

100以上の試料分析を行う場合は同社が持つ他ラインナップの大型装置の方が適しているとブース担当者は語っており、どちらかというとMUP-3100は数十ほどの試料を分析し、短期間で自動化を導入したいユーザーに適しているという。

最大24個の試料サンプルを1度にセットでき、1日に2回処理ができるため、分析者の負担軽減や、夜間や休日の運転により業務の効率化、前処理のバラつきの排除を実現する。

また、自動運転前に画像処理により必要な試薬類のセット状況を確認し、セットされていないサンプル、試薬、消耗品があれば、運転開始前に知らせてくれる機能もあるほか、自動運転中もセンサーによりピペットチップ着脱やカラムの把持を監視し、誤動作を防いでくれるとのこと。「人間は誰でもミスすることはありますから、そういう時にもセットがうまくいっていなくてまた1から分析をし直すということがないようにアラート機能をつけています」と担当者は述べていた。

従来は、培養上清中の抗体サンプルから糖鎖を切り出すまでに煩雑な操作が必要で、前処理に2日以上の時間を要していたというが、抗体N型糖鎖分析キットとMUP-3100を組み合わせて使用することで、24個のサンプル試料を6時間で前処理できるという。人間の作業としては、装置に試料をセットし、ボタンを押すだけだ。

製品と製品の組み合わせや、製品に活用されている独自技術の応用などで幅広いラインナップを兼ね備えている島津製作所。同展示会でもさまざまな製品が展示されており、「トータルな提案ができるのが強みです」とブース担当者は述べていた。
(上定真子)



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