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東奔西走キャッシュレス 第62回 マイナ保険証に続いてマイナ免許証が登場、スマホ搭載を期待

マイナビニュース / 2024年9月13日 14時40分

さて、単独のICカード運転免許証を置き換えられるマイナ免許証ですが、どんなメリットがあるでしょうか。

これまでの運転免許証においては、本籍や住所などが変わった場合、記載事項の書き換えをするために免許センターなどに行く必要がありました。

改正道路交通法では、本籍/住所/氏名/生年月日の変更について「マイナ免許証のみ」(一本化してICカード免許証を返納している)の場合は、事前に措置をしておけば変更の届出を省略できることになっています。

具体的には、本籍の変更の場合は、戸籍電子証明書についてマイナンバーカードの署名用電子証明書かスマホ用電子証明書の署名用電子証明書を使って国家公安委員会に変更を申請します。

住所/氏名・生年月日については、署名用電子証明書を使って自治体と公安委員会の間で情報共有することに同意しておくと、自治体の情報が変更されるとマイナ免許証の情報も書き換わるため、変更手続のワンストップ化が実現します。

なお、このワンストップ化は運転経歴情報記録個人番号カードの場合でも同様です。

手数料も変更されています。ICカード免許証の新規交付は300円上昇して2,350円、同時にマイナ免許証を交付する場合は+100円なので2,450円になります。マイナ免許証単独での新規交付だと1,500円。ICカード免許証保有者はいつでもマイナ免許証を作成できますが、その場合の手数料も1,500円です。

ICカード免許証の再交付は350円の値上げで2,600円。マイナ免許証の書き換えは、単独の場合は1,550円、免許証も書き換える場合は+100円で1,650円です。

更新の際は、ICカード免許証単独の場合が2,850円、マイナ免許証単独だと2,100円、同時更新だと2,950円。ICチップに書き込むだけなのに値段がずいぶんかかるなあというのが正直なところです。同時交付・更新の場合に+100円にとどまるのに対して、単独だとそれなりの金額になります。このぐらいの費用差なら、ひとまず新規・更新時にマイナ免許証をプラスしておくとよさそうな印象です。もちろん、いきなりマイナ免許証単独でもいいでしょう。

注:上記の表中では、従来のICカードタイプの運転免許証を「運転免許証」、マイナンバーカードに書き込んだ特定免許証情報を「マイナ免許証」としています。

もう1つのマイナ免許証のメリットとしては、免許更新時の講習でオンライン講習を選択できるという点があります。これは優良・一般ドライバー(70歳未満なら5年間に軽微な違反が1回まで)の人が利用できるようになります。オンライン講習は現在、一部自治体でテスト施行されており、マイナンバーカードの署名用電子証明書を活用しています。

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