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那須川天心「ボクシング世界挑戦への戦略」を考察─。標的は武居由樹か?西田凌佑か?

マイナビニュース / 2024年9月21日 7時30分

画像提供:マイナビニュース

10月14日、東京・有明アリーナ『Prime Video Boxing 10』で那須川天心(帝拳)が初めてプロボクシングのベルト獲りに挑む。WBOパシフィック・バンタム級王座決定戦、対戦相手は9戦全勝(4KO)の戦績を持つジェルウィン・アシロ(フィリピン)だ。

もちろん那須川にとってローカル王座獲得は、世界挑戦への通過点にすぎない。アシロを好内容で破れば、ようやく大一番が見えてくる。現在、WBAとWBCで3位、WBO10位と世界ランキング入りしている那須川の「世界挑戦への戦略」を考察する。
○■転向初戦から1年半が経過して

帝拳ジムは、那須川天心をジックリと慎重に育て上げてきた。
キックボクシングで無敗のチャンピオンであり続け”神童“と呼ばれた男には、ボクシングのデビュー戦から多大な注目が集まった。
「世界王座獲得の最短記録を狙って欲しい」
そんな声もファンの間では上がっていた。

もう半世紀近くも前のこと、1975年7月に元ムエタイ王者のセンサク・ムアンスリン(タイ)が、いまも破られぬ記録を打ち立てている。デビューから僅か3戦目で王者ペリコ・フェルナンデス(スペイン)を8ラウンドKOで下しWBC世界ジュニアウェルター(現呼称はスーパーライト)級のベルトを腰に巻いたのだ。
キックボクシングで42戦全勝を誇った那須川なら、センサクの世界王座獲得・最短記録に並ぶのではとの期待があった。

だが、帝拳ジムの方針は堅実だった。
(ボクシングとキックボクシングは異なる競技。試合ごとに成長度を確認、ボクサー那須川天心のスタイルを完成させ、万全な準備を整えた後に世界チャンピオンに挑む)
周囲の声に惑わされることなく、このやり方を貫いた。

早急に結果を求めるファンは焦れもした。だが試合間隔を十分に開け、計画的に練習に取り組んだことで、那須川は確実に成長を遂げている。
デビュー戦、2戦目は持ち前のスピードに頼った闘い方だったが、7・20両国国技館でのジョナサン・ロドリゲス(米国)戦では「倒すスタイル」の完成を観る者に強く印象づけた。
「これまで試行錯誤してきたが、試合の2週間前にピタリと嵌り、それが結果につながった。まだまだ進化していきたいが、一つの形が定まったと思う」
試合後に、那須川はそう話しており、かなり自信を深めたようだ。

そして現在、メキシコからクリスチャン・メディナ(WBO世界バンタム級3位)とファン・フローレス・アセベスを招聘しスパーリングに励んでいる。10・14有明でのWBOパシフィック・バンタム級王座決定戦への調整に余念がない。ここでベルト奪取なれば来年、世界王座に挑戦する運びとなる。

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