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タウンページの情報を活用したトレンドマイクロの特殊詐欺防止サービスとは?

マイナビニュース / 2024年10月15日 12時15分

これは、特殊詐欺の被害者に高齢者が多いためだ。

トレンドマイクロは、詐欺に利用されている電話番号を大きく2つの方法で入手しているという。1つは、警察やパートナーなど、外部から提供されるケース、もう1つは、セキュリティソフト「ウイルスバスター」で検知した事件をもとに電話番号を集めるケースだ。

近年、国際電話を使った特殊詐欺も多いことから、「詐欺電話ブロックサービス」では、国際電話による着信や発信(iOSでは発信時のみ)についても、警告を表示する。

加えて、発着信時は、タウンページに掲載された約560万件(2024年3月時点)の電話番号データベースを参照し、画面上に通話先の企業名などの登録名称も表示する。企業名等が表示されることで、詐欺の警告に加えて、利用者の安心感にもつながっている。

「タウンページに掲載された電話番号から着信があった場合、タウンページに登録している会社名や店舗名が画面上に表示されるので、お客様は、知らない電話番号だったとしても安心して電話に出ることができます」(NTTタウンページ ビジネスソリューション事業部 商品戦略部門 サービス企画担当 奥寺祥平氏)

,「詐欺電話ブロックサービス」でタウンページの情報を活用している理由について、木野氏は次のように説明した。

「信頼性の高い電話番号のデータを持っていらっしゃるのはNTTタウンページ様ということで、相談させていただきました。タウンページは誰もが知っているサービスですので、その情報を提供している点でも安心感につながると思います」

さまざまな用途で活用される「タウンページデータベース」

タウンページ情報(タウンページデータベース)は、NTT東日本・NTT西日本が発行する職業別電話帳(タウンページ)に掲載される約560万件(2024年3月時点)情報をデータベース化したもので、カーナビゲーションシステムの目的地検索でも活用されている。

タウンページ情報は、電話の新規開設や移転などの手続きで掲載の許諾がとれた電話番号がベースになっており、その情報にNTTタウンページが業種などの付加価値を付けて提供している。医者や弁護士など、資格が必要な業種は、一件ごとに資格の確認を行っているという。

例えば、タウンページ情報は、警察や消防の通信指令台システムでも利用されている。

「事件や事故などの緊急通報を通信指令台システムで受け付けたときに、タウンページ情報が発生場所を特定するための目標物として活用されています」(NTTタウンページ ビジネスソリューション事業部 商品戦略部門長 江田勝憲氏)

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