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京大、スマートフォンなどを用いて不眠を改善するプログラムの有効性を実証

マイナビニュース / 2024年9月25日 19時49分

介入群には、スマートフォンアプリを用いて、時間生物学的な睡眠行動療法(デジタル BBTI)が提供され、さらに介入群には、4週の全期間のうちの2~4週目に、起床後30分間LEDライトグラスを使用した光療法が行われた。主要評価項目として不眠重症度質問票が測定され、副次評価項目として、朝型-夜型質問紙、スリープヘルス(睡眠健康)の評価を行う質問票「RU-SATED」などをもちいた測定が行われた。主要評価項目の解析は線形混合モデルが用いられ、副次評価項目の解析は独立したサンプルの「t-検定」(介入プログラムの使用に効果があるといえるかどうかを、使用前後のデータを元に統計的に検証する際に使用する方法)が用いられた。

組入時の不眠重症度質問票の平均値は、介入群12.2点、対照群12.5点だったが、4週間後の平均値は介入群7.2点、対照群10.6点であり、不眠重症度質問票の変化の違いは統計学的に有意だった。副次評価項目では、朝型-夜型質問紙で評価されたクロノタイプの朝型化、RU-SATEDで評価されたスリープヘルスの改善が見られたという。以上の結果から、夜型生活者の不眠を対象とした臨床試験において、デジタル BBTI with LTの有効性が示されているとした。

今回開発されたデジタル BBTI with LTは、夜型生活者で不眠を持つ若年成人の睡眠問題の悪影響を軽減するため、重要な役割を果たす可能性があるとする。今後は、より多数例を対象とした研究を行い、さらに検証を進める必要があるとしている。
(波留久泉)



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