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バイプレイヤーの泉 第141回 演じる才能とは、飄々と現れるから才能だと作間龍斗(HiHi Jets)に教わった

マイナビニュース / 2024年9月30日 12時30分

画像提供:マイナビニュース

コラムニストの小林久乃が、ドラマや映画などで活躍する俳優たちについて考えていく、連載企画『バイプレイヤーの泉』。

第141回はタレントの作間龍斗(HiHi Jets)さんについて。彼の所属するグループは「ハイハイ ジェッツ」と読む。所属する事務所の動画を見ていると、ローラースケートを履いて歌っている。この一文で胸熱になるのは、昭和生まれ平成育ちを証明しているようなものだ。そう昭和を駆け抜けたアイドル・光GENJIがローラースケートを履いて、歌って、踊っていた。女子中高生たちは彼らに熱狂して、バレンタインには11トントラック4台分のチョコレートが届くという事態に。

それまでローラスケートなんて、遊び道具の一環でしかなかったのに、光GENJIの登場により、履けば一目置かれる魔法のシューズと化した。

その後、Kis-My-Ft2もローラースケートを履いて、華々しくデビュー。メンバーが30代になった現在もコンサートでは履いていると聞く。これで所属事務所が作った、ローラスケート伝説も打ち止めかと思っていたところに、HiHi Jetsが現れた。初見では光GENJIの10倍近くスマートに滑りこなしている。これぞ猛烈な暑さは知っているけれど、熱さには無頓着な平成生まれの特徴だろうか。

そんなグループに所属する作間龍斗さん、昭和生まれは絶対に持っていない"膝から下が長い足"のスタイル抜群男子である。雑誌『FINEBOYS』でモデルも務めているのも納得。そして演技がうまい。
○おじさん、作間に萌える

彼が出演していた『コタツがない家』(日本テレビ系 2023年)の放送当時。出版社に勤務する、いわゆる業界仲間のおじさん(私はおばさん)が、鼻息荒く彼について話してきた。

「作間くん! すごいよねえ、演技が上手だよねえ!! いやあ、あの(所属)事務所はあんな子を見つけてくるんだから、いや……」

言葉に詰まるほど興奮していた。その発言にほくそ笑む私。実は『コタツがない家』以前に、映画『ひらいて』で彼の演技を見て「これは……!」と目をかっ開いていた。クラスの一軍のビジュアルを持ちながら、物静かな少年・西村たとえ役。この"物静かさ"というのが厄介な演技で、一歩踏み間違えるとイタイだけで終わる。が、作間の演技はイタイどころか、佇まいだけで「ん?」と観る側を引き込んでいた。

続けて『コタツがない家』の深堀順基役も良かった。進路も決まらず、急にタレントになりたいと言い出す、その辺にいそうな飄々とした高校生。絶妙なやる気のなさを表現していた。その姿を見て、前述のおじさんは興奮したのである。

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