大阪公大などが光合成メカニズムの完全解明に向けて前進、構造解析に成功
マイナビニュース / 2024年9月30日 23時47分
今回の研究では、まず、独自開発された手法を用いて、高分解能での構造解析が可能な純度でrLHCIIが取得された。そして、タンパク質などの立体構造の解明を得意とするクライオ電子顕微鏡法を用いることで、色素配置やタンパク質の構造が決定できる2.4オングストローム(1000万分の1mm)という高い分解能で構造解析に成功。その結果、rLHCIIとLHCIIの色素の配置やタンパク質の立体構造は、ほぼ完全に一致していることが確認されたとした。
その一方で、特定の色素が欠損していたり、置換していたりすること、さらにタンパク質の一部が見えていない(安定していない)こと、という相違点も明らかにされた。これらの結果により、rLHCIIがLHCIIを再現していることが確かめられ、LHCII研究において、in vitro再構成法が十分に有効であることを示せたとする。
今回の研究成果により、植物が太陽光を光化学反応に利用する分子メカニズムを完全解明するための研究の進展が期待できるという。将来的には、植物の光合成生産量の拡充や、人工光合成などの可視光利用技術に貢献することが考えられるとしている。
(波留久泉)
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