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カレー沢薫の時流漂流 第319回 「若者の●●離れ」という大衆娯楽と、浦安の高級娯楽

マイナビニュース / 2024年9月30日 14時48分

画像提供:マイナビニュース

久しぶりに「若者の●●離れ」がXのトレンドに挙がっていた。

もはやこの現象は若ではなく「老人が若者の●●離れ話好きすぎ」という老側の問題である。

すでに若からは辟易され尽くされた言葉であり、言った瞬間「ダウト」と指を刺されて強制退場、退場後換気のために窓全開、その間若はずっとハンカチで口元を抑えている姿が常態化されたため、老でもなかなか言わない印象になってきた。
○昭和99年も変わらず、巨人、大鵬、若者の●●離れ

「若者の●●離れ」の何が若に嫌われるのかというと、まず「同じようなことを何回も話す」という、老特有の習性だと思う。

次に「●●」の中には、セックスを皮切りに、恋愛、結婚、車、酒、タバコなど様々なものが入るが、大体が娯楽や嗜好品が入る。

セックスは娯楽ではない、子孫繁栄、富国強兵のために必要不可欠な義務だと申される、老の中でも「戦前」を生きた軍曹殿もいらっしゃるかもしれないが、令和時点では娯楽要素も強くなっていることをご留意いただきたい。

そういうと「我が村ではむしろ日没後唯一残された娯楽がセックスだった」と申される、過疎地域特務曹長もおられるだろうが、今は田舎でもYouTubeが見られてしまうことをご理解いただけると幸いだ。

つまり、若者の●●離れのほとんどが「今の若者は娯楽に金をかける余裕がない」という話になり、「そんな社会を作った今の老が悪い」という結論で終わるからだ。

もはや老が若者の●●離れの話をするのは「自首」と同じなのだが、それを「最近の若者は元気がない」などと、あたかも若のせいのように言うから嫌がられるのだ。
○夢の国からも締め出される若者

しかし、娯楽を提供する企業側が「最近の若は金がねえから老向けに昔のアニメやゲームを永遠にリバイバルし続けよう」では先がない。若者の金という少ない牌を得るためにどこも知恵を絞り続けていると思われる。

そして長年に渡り若者から支持を集めていたらしい施設の牙城が、最近ついに崩れつつあるらしいということで、このたび、「若者のディズニー離れ」というワードがトレンドに挙がったのである。

私はディズニーシーには行ったことがあるがランドはないし、シーも中年になってから行った。だがこれは心が離れているからではなく、物理的に離れているせいだ。

だが、これは私がディズニーより先にビッグサイトをガンダーラと崇めるタイプの子どもだったからであり、地方住みの若者にとってもディズニーは夢の国であり、家族旅行や、卒業旅行の行先として選ばれ続けて来たのだろう。

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