1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

ノイキャン性能は上位ゆずり! 約2.6万円のボーズ「QuietComfort Earbuds」を聴く

マイナビニュース / 2024年9月30日 18時0分

ノイズキャンセリング機能のチューニングも、上位機であるUltraのほうが洗練されていると感じます。消音効果の“網の目”がきめ細かく、あらゆるタイプのノイズをピタッと抑える精度の高さを実感します。機能をオンにして音楽を再生するとディティールが自然に浮かび上がってきます。ただ強くノイズキャンセリングをかけるのではなく、コンテンツの聞こえ方を優先しながらていねいに最適化を図っていることがわかります。

音楽再生も、Ultraは低音から中高音域までスムーズにつながる一体感が際立っています。低音の重心が低く、立体的な音場の広がりが感じられます。たとえばApple Musicなどで配信されている、幾田りらが歌う『SWEET MEMORIES』(松本隆トリビュートアルバム「風街に連れてって!」から)を聴くと、ボーカルは声の質感がきめ細かに再現され、なおかつ音像定位も力強く感じられます。バンドの楽器も音色が鮮やかです。

Ultraと比べながら聴くと、新しいQuietComfort Earbudsのチューニングはやや低音のバランスが強めに感じられました。アップテンポなロックやポップス系の楽曲と、とても相性が良いイヤホンだと思います。ちなみに、対応するBluetoothオーディオのコーデックはAAC/SBCです。

そのまま「Awareモード」に切り替えて、外音取り込みの性能も比較しました。新しいQuietComfort Earbudsの実力は、Ultraに拮抗していると思います。マイク由来のノイズっぽさがなく、クリアに周囲の環境音を聞くことができました。屋外やスポーツジムなどで、安全に“ながら聴き”が楽しめそうです。

シンプルに楽しめるQuietComfortシリーズ

QuietComfort Earbudsは、シリーズの新しいファン獲得を狙った意欲的な新製品です。安定したボーズサウンドと、QuietComfortシリーズの伝統を受け継ぐ効果の高いノイズキャンセリングを継承し、さらに多彩な機能を追加しています。とにかくコンパクトサイズでシンプルに楽しめるボーズのイヤホンを探している人は要チェックです。

ボイスコントロール機能が今のところ日本語に未対応だったり、少し荒削りな部分はこれからのソフトウェアアップデートなどにより改善される可能性がありそうです。ただ、毎日使うワイヤレスイヤホンに老舗のボーズらしい安定感の高さを求めるのであれば、QuietComfort Earbudsよりも約1.3万円ほど高価になりますが、がんばってフラグシップのQuietComfort Ultra Earbudsを手に入れて長く楽しみ尽くす、という選択もアリだと思います。まずはぜひ近くのショップなどに足を運んで、ふたつの製品を吟味してみてください。

著者 : 山本敦 やまもとあつし ジャーナリスト兼ライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。独ベルリンで開催されるエレクトロニクスショー「IFA」を毎年取材してきたことから、特に欧州のスマート家電やIoT関連の最新事情に精通。オーディオ・ビジュアル分野にも造詣が深く、ハイレゾから音楽配信、4KやVODまで幅広くカバー。堪能な英語と仏語を生かし、国内から海外までイベントの取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。 この著者の記事一覧はこちら
(山本敦)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください