1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

「Intel Gaudi 3」が正式発表、実機を見てきた。PCIeカード版も投入して小規模利用にもアピール

マイナビニュース / 2024年10月1日 13時11分

P-CoreのXeon 6は未出荷のAMD EPYC Turinよりも高速?!

引き続き渡邊氏がXeon 6 6900Pについての説明を行いました。企業向けのサーバー用プロセッサであるXeonシリーズは高い性能を持っていた一方、ライバルに対してコア数が少ないという問題を抱えていました。

これに対してのインテルの回答は「従来通り、高性能なコア(Pコア)に加えて性能は低くなるが、コア数が増やせる高効率コア(Eコア)の2本立て」となります。すでにXeon 6700Eシリーズで後者の製品が登場していましたが、今回は高性能コアバージョンの上位製品となるXeon 6 6900Pシリーズを発表しました。今回発表されたXeon 6 6900Pは72~128コアを搭載します。

Xeon 6はP / Eコア共に同一プラットフォームなので、ニーズに応じた2系統の製品を出荷することができます。

さらにXeon 6 6700シリーズとXeon 6 6900シリーズでは最大TDPが異なり、用途に応じた製品が提供しやすくなるというのもメリットとなります。Xeon 6 6900Pは最大TDP 500W/ソケットを想定しており、最大64基のRedwood Coveコアを搭載。最大503MBのL3キャッシュと第四世代Xeonから採用している新命令AMX(Advanced Matrix eXtensions)によって効率よくAI/ディープラーニング関連の演算が行えます。

足回りに関しても6つのUPI2.0、最大96レーンのPCIe 5.0/CXL 2.0をサポート。メモリも最大6400MT/sのDDR5または最大8800MT/sのMRDIMMを12チャネル対応。MRDIMMはサーバー用プロセッサでは初利用となりますが、高いバンド幅でシステムの性能を引き上げます。

結果としてAI推論では最大5.5倍、HPC演算で最大2.1倍の性能をライバル製品に対して出せると紹介していました。今回は出荷していないライバル製品に関しても言及しているのがポイントでして、ライバルが発表している速度はソフトウェア最適化を行っていないので、それを行うと当社の方が速いとアピール。

前提が正しいかどうか微妙な気がしますが、インテルのソフトウェア最適化に関しては定評あるところです。また、HPCワークロードもメモリ性能に敏感なワークロードはMRDIMMを使うと高速になるともアピールしていました。

Xeon 6は6700Eに加えて6900Pが発表され、来年Q1までにXeon 6 6700P/6500P/6300PというPコア製品の下位製品群とXeon 6 6900EというEコアの上位製品が登場する予定となっています。

今回の発表会は先日のIntel Connection Tokyo 2024を踏まえてのものだったので、そこで大々的にGaudi 3のアピールと展示も行われていたことを思うと「正式発表とは?」という感もありましたが、Gaudi 3に対するさらなるエンドースメントや日本での採用事例、そしてXeon 6 6900Pシリーズの詳細なSKUも提示されていたのでその点で実りあるものだったと思います。
(小林哲雄)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください