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「Intel Gaudi 3」が正式発表、実機を見てきた。PCIeカード版も投入して小規模利用にもアピール

マイナビニュース / 2024年10月1日 13時11分

画像提供:マイナビニュース

Intel Xeon 6 6900PとGaudi 3が正式発表

インテルは2024年9月25日にXeon 6プロセッサのP-Core版の最大TDP500W製品とAIアクセラレーターGaudi 3を正式発表しました。

今回は技術系発表会という事で、技術本部の3名とゲストスピーカー2名が登壇。冒頭、本部長の町田氏が「2024年は35兆円規模の世界企業のAI支出と予測されているが、これが2028年には90兆円規模と国家予算並みに膨れ上がると予測されている」と市場の大きさをアピール(注:24年度の日本の国家予算は112兆円)。

その上でAIインフラを構築するためには数々の課題が存在しており、インテルはTCOの優位性や優れた電力効率、企業のユースケースを広げるオープンエコシステムを重点戦略分野にしていると説明しました。

そこで今回正式に発表するのが、Gaudi 3 AIアクセラレーターとXeon 6プロセッサー(P-Core)です。すでにXeon 6プロセッサーは発表済ですが、これは従来のパワフルなプロセッサであるP-Coreではなく、ECやマイクロサービスで多くのコアが必要とされる処理向けのE-Core版です。

従来のXeonプロセッサの正統進化版となるP-Core版が登場したことで、エンタープライズやHPC向けのサーバーの新CPUが登場したと言えるでしょう。P-Core版は最大128コアに対応し、より高速なMRDIMMもサーバー向けでは初採用となる製品となります。

一方、Gaudi 3はコスパに優れているだけでなく、拡張性もあり、vLLMやRAGにも対応していると紹介して、小林氏にバトンタッチ。
一般企業向けの作業に向くPCIe版も!

Gaudi 3の詳細に関しては小林氏が紹介。大規模なLLMに注目が集まっていますが、すべての企業がLLMをイチから作ることはなく、(業務利用で必要な)特定タスク領域に特化した比較的小さなモデルや再学習を効率的に運用する事が重要であると指摘。

Gaudi 3は、従来から提供されているメザニンカードとそれを8枚束ねたベースボードに加え、PCIe形状のカードも投入しました。同一チップを使用しているためにピーク性能は変わらないものの、ピークパワーは600Wに抑えられており、10.5インチの長さで通常のフルハイトケースに収まるのが特徴となっています。サーバー内に4枚のカードをトップボードで結合することで協調動作できるだけでなく、通常のGaudi 3同様、イーサネット経由で外部のカードとの協調動作も可能です。

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