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ニセコは冬だけじゃない! 自転車歴8年のサイクリストが「ニセコグラベル」に初挑戦

マイナビニュース / 2024年10月4日 6時1分

エイドでの補給が終わると、いよいよ本日の核心部である山岳グラベル(Rhythm Gravel 12km)に突入だ。

このグラベル区間は単純計算しても登りが約6km弱 平均値は不明だが筆者のサイクルコンピュターを見ている限りでは6%から最大13%の勾配が続く。

ギアを軽くして呼吸に集中しながら無心になって登っていく あちらこちらから「キツイィぃ~」と声があがる。

この山だけで終わるなら一気に駆け上がりたいところだが、頂上に到達したところでまだまだ先は長いので、溢れ出ようとするアドレナリンをおさえながら、無理せずゆっくりと標高をあげる。

舗装路とはちがいタイヤはスムーズに転がらない。ここでタイヤの空気圧をどう設定しておくかが完走できるかの明暗を分けることになる。

グラベル区間ではタイヤの空気圧が高すぎると路面への食いつきが悪く、タイヤが空転してしまうこともある。これでは大きなパワーロスと筋肉疲労にもなり激しく消耗してしまう。

逆に空気圧が低すぎると、舗装路区間で大きな抵抗となり体力がどんどん削られてしまう。相反する路面状況を踏まえどう落とし所を見つけるかが鍵だ。

筆者は事前に近所の裏山で何度かのテストを繰り返しベストな空気圧値を導き出し、その甲斐あって、決して楽ではなかったが比較的スムーズに山頂まで登り切ることができた。

この山岳グラベル区間は全コース(クラス)共通ルートなのでPAS Ex Long Course(125km)を走る猛者達のライド間近で見ることができた。

同じ人間とは思えないスピードでまるで平地を走るかのように(ちょっと大袈裟かな)追い越してゆく姿には感動すらおぼえる。そして山頂では何事もなかったかのようなこの笑顔、ほぼノーダメージなのか?

そして我々のグループもなんとか登り終え、笑顔をつくってみた。

登りきった者に与えられる最高のご褒美

今回、初参加の私は普段からお世話になっている自転車店のグループにまぜてもらい一緒にライドさせていただいた。

頂上を超えると当然下りがある 登りきった者に与えられる最高のご褒美だ。約6km続く下りのグラベルロードを想像してみてほしい。日常でそうそう体験できるものではないだろう。

体力を温存するために抑え込んでいた脳内物質が一気放出され、登り坂で聞こえた声色とはあきらかに違う 「ヒャッホゥー!」という声がニセコの森の中に響き渡っていた(声を上げていたのは我々だけかもしれないが)。

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