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孫正義氏、“小規模”なLLM開発に苦言「小さな成功に過ぎない」

マイナビニュース / 2024年10月4日 7時0分

孫氏は続けて「AIの進化には8段階ある」と説明。1段階目が「人間との自然な会話(チャットボット)」、2段目が「博士レベルの問題解決力」、3段階目が「ユーザーに代わって行動(エージェント)」、4段階目が「イノベーションを創出」、5段階目が「組織全体の仕事を遂行」、6段階目が「人間の感情を理解し長期記憶を持つ」、7段階目が「自ら意思を持つ」、そして8段階目が「調和のとれた超知能へと進化」。

孫氏は「AIは怖い存在なんかではない。人工“知能”で終わらせるのではなく、人口“知性”そして超知性まで進化させると、思いやりや慈しみ、優しさといった感情を持つことができるはず。人類の幸せを願う超知性は実現できる」と語った。
孫氏「王道のやり方でLLMを開発していく」

講演では、孫氏はあることに対して苦言を呈する場面があった。それは、日本語に特化したLLM(大規模言語モデル)や、パラメータ数を抑えてエッジ側で動作する小規模モデルなど対する疑問の声だった。

「無駄なエネルギーを抑えるためにパラメータ数を少なくして効率的にAIを使おうとする動きもある。そういったモデルを「無駄がなく小さくて美しい」と主張する人がたくさんいる。しかし、私に言わせてみれば、それはただの言い訳だ。ほんの小さな成功に過ぎない。本当は『GPUが買えない』『予算が足りない』だけだと思う。『日本の道は狭いから、田んぼの畦道を通れる二輪車を作る。自動車の時代が来ても日本は大丈夫』と言っているようなものだ」(孫氏)

そう述べた上で「私はパラメータ数を数十兆、数百兆と増やしていく王道のやり方をとっていく。我々は競争をしている。一番優れた叡智に“圧倒的な価値”があるはずだ」と強調した。
(早川竜太)



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