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淡路島で、海洋少年団 近畿地区大会が開催!! - 子どもたちが果敢に手旗、ロープに挑戦

マイナビニュース / 2024年10月4日 17時19分

さて、競技会でははじめに手旗信号の検定試験が行われた。上級生たちはBクラス、Aクラスの検定に挑む。

これと並行して、幼い子たちを対象にしたCクラスの検定も実施された。

なお今回の近畿地区大会では、独自の試みとして最高ランクの「Sクラス」を新設。一部の上級生たちが挑戦した。Sクラスを作った理由について、吉田団長は「子どもたちの向上心に応えるためです」と説明する。なぜ子どもたちは、そこまでして検定を頑張れるのだろう?そんな問いかけには「これは理由の1つに過ぎないことですが、検定に合格するとバッチがもらえます。そして先輩たちが胸につけている色とりどりのバッチは、団員の憧れなんです。あれが欲しいから手旗信号を頑張る、ロープワークを頑張る、という子どももたくさんいます」と教えてくれた。今回、Sクラスの新設にともなって、新たに『黒色満点章』を作ったという。見事、合格する子は何人いるだろうか?

このあと休憩を挟み、競技会はロープワークに移った。制限時間内に、決められた結び方で次々にロープを結んでいかなくてはならない。Aクラスでは課題の20問の中から、本結び、二重つなぎ、もやい結び、腰掛け結び、錨結び、巻き結び、両わな結び、投なわ結び、引き解け結び、曳きづな結びの10問が出題された。問題用紙は、すべて平仮名で書いてある。これは素人の勘ぐりだが、最後の「ひきとけむすび」と「ひきづなむすび」には、引っ掛け問題のイジワルな意図を感じる...。頑張れ子どもたち。

同様にSクラス、Bクラス、Cクラスも検定を実施。そして予定されていた競技は、全て滞りなく終了した。

○■子どもたちの成長がやりがいに

ロープが結けずに泣いてしまった男の子に誰かがさりげなく声をかける、走り回ってシャツが飛び出た子の身なりを誰かが整えてあげる―――。会場のあちらこちらで、そんな光景を目にした。

吉田団長は「住んでいる地域も年齢層もバラバラな子どもたちですが、こうして助け合いながら1つのことに取り組んでいます。上級生は小さな子どもの面倒を見ますし、小さな子も上級生の行動を見て模範にしている。いまの時代、これはとても貴重な体験になると思うんです。その良さに気付いてくれた保護者の方が、お子さんを海洋少年団に入団させてくれるケースもあります」と話す。

とはいえ、やはり人集めには苦労しているそうだ。「ボーイスカウトと比べると、海洋少年団は団体の規模も小さいのが現実です。昨今は少子高齢化の影響もあります。また塾、習い事、クラブ活動、ゲームなど、子どももやることがたくさん増えましたからね」と苦笑いする。

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