『光る君へ』まひろと道長の仲に悶々とする赤染衛門に視聴者最注目 第37話画面注視データを分析
マイナビニュース / 2024年10月6日 6時0分
●ただならぬ男女の関係であると確信
テレビ画面を注視していたかどうかがわかる視聴データを独自に取得・分析するREVISIOでは、9月30日に放送されたNHK大河ドラマ『光る君へ』(総合 毎週日曜20:00~ほか)の第37話「波紋」の視聴者分析をまとめた。
○努めて平静を装い、笑顔で返答
最も注目されたのは20時19分で、注目度86.8%。まひろ(吉高由里子)と左大臣・藤原道長(柄本佑)の仲をいぶかしむ赤染衛門(凰稀かなめ)が、内心悶々としているシーンだ。
夜更けの藤壺で、道長はまひろを探していた。人気の感じられない夜の闇に染まった廊下だったが、折よく赤染衛門の姿があった。「衛門」道長が赤染衛門を呼び止めると、「はい」と、赤染衛門は道長に一礼し向き直った。「藤式部の姿が見えぬが、いかがした?」こんな夜中にまひろに会いに来るとは、やはり女房たちがいうとおり、まひろと道長はただならぬ男女の関係であると赤染衛門は確信を得た。
「里に下がりました」赤染衛門は努めて平静を装い、笑顔で返答した。まひろと道長の関係がまことであるならば、もっとも傷つくのはかつての主である源倫子(黒木華)だ。赤染衛門はそのことに心を痛めていた。そのような事態だけはどうしても避けたい。「なぜだ? 中宮様もご承知なのか?」予期せぬ返答に、道長は狼狽した。「娘もおりますので、内裏に戻る前に里下がりをしたいと申したそうにございます」どうやら職務に嫌気をさしての里帰りではないらしい。ひとまず安堵した道長は「そうか」とだけ言い残しその場を去った。
赤染衛門の脳裏に、中宮・藤原彰子が、『源氏物語』の豪華本を作成するに際して、道長が差し入れた紙やすずり・筆などの高価な品々が思い浮かんだ。あの品々は明らかにまひろに向けた物だった。思い返せば、他にも思い当たる節はいくらでもある。道長のまひろに対する態度は、日に日にあからさまになっている。赤染衛門は、倫子を守るために自身がなすべきことを考えた。
○大人でスマートな対応に称賛の声
注目された理由は、探偵・赤染衛門の言動に、視聴者の注目が集まったと考えられる。
今は彰子に仕えている赤染衛門だが、もともとの主は道長の嫡妻である倫子だ。まひろの活躍は目覚ましいものがあるが、道長・彰子親子のまひろに対する特別扱いは、日を追うごとに周囲の軋轢を強めている。特に道長の振る舞いは倫子をないがしろにする恐れがあり、赤染衛門はそのことを強く危惧している。前回のラストではまひろにクギを刺し、倫子のために動き始めた赤染衛門は、現在もっとも視聴者から注目されている人物といえるだろう。
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