ボルボ「EX30」で京都~東京のロングドライブに挑戦! BEVで長距離は無謀か快適か
マイナビニュース / 2024年10月8日 11時30分
この区間は120km/hペースだったので、電費は15.8kWh/100kmと少し悪化。充電終了後のモニターにはゴールまであと118km、到着予定時刻は15時49分、到着時のバッテリー残量は51%と表示されていた。
さて、30分間の充電時間中に何をしようかということになったので、隣で充電中のEVユーザーさんに使用状況を聞いてみることにした。
浜松SAでお会いしたサクラのオーナーさんは発売後すぐの2年前に購入し、走行距離はすでに2万kmを超えていた。BEVの使い勝手については満足しているという。ただしもう1台、楽しみのためにMT(マニュアル)の日産「シルビア」を所有しているそうだ。
沼津SAでは日産「アリア」が充電中だった。オーナーさんは1年前、同じBEVの「リーフ」から乗り換えたそうだ。馴染みのディーラーで、たまたま欲しかったアリアのキャンセルが出たので手に入れることができたと嬉しそうに教えてくれた。普段は日産ディーラーで充電しているというが、この日は自宅の名古屋から東京・立川を目指して移動中だったので、人気SAの沼津で充電することにしたのだという。
BEVのオーナーさんは2人とも話題がたくさんあって、聞くと気持ちよく話をしてくれたのがとてもありがたかった。
用賀から先の首都高でいつもの渋滞を味わいつつも、「ボルボスタジオ東京」には指定された返却時刻の1時間前となる15時54分に無事到着できた。バッテリー残量は61%になっていた。
総走行距離467kmという今回のコースは充電環境に恵まれたルートだったので、2回(1回で大丈夫だったけれど)の充電はスムーズに行うことができた。劇的とは言えないまでも、少しずつ急速充電器の数が増えてきているのも確認できた。ただ、ルートや環境が変われば違った印象になる可能性も捨てきれない。また、BEVは政治的な要素に左右される振り幅の大きい乗り物でもある。そのあたりは考え出せばキリがない。EX30が完成度の高いBEVであることは間違いないのだが……。
原アキラ はらあきら 1983年、某通信社写真部に入社。カメラマン、デスクを経験後、デジタル部門で自動車を担当。週1本、年間50本の試乗記を約5年間執筆。現在フリーで各メディアに記事を発表中。試乗会、発表会に関わらず、自ら写真を撮影することを信条とする。RJC(日本自動車研究者ジャーナリスト会議)会員。 この著者の記事一覧はこちら
(原アキラ)
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