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大河原克行のNewsInsight 第333回 NECの次期GIGAスクール端末にいくつかの戦略転換、鮮明なChromebookシフト

マイナビニュース / 2024年10月7日 15時39分

筐体表面は、グリップ感があり、持ちやすく、傷が目立ちにくいテクスチャーを採用したほか、従来の黒色の筐体カラーから、グレーの筐体カラーに変更。「従来導入していた端末と新たな端末を、ひと目で区別がつきやすくしてほしいという現場からの要望も反映した」という。

キーボードはキートップ外れや隙間への異物の挟み込みを抑制した設計へと変更。端末底面のネジには脱落防止リングを追加し、ネジ外れやネジの紛失を防止したという。さらに、販売店などでもバッテリー交換を可能にしており、内部基板をカバーでブロックしたセパレート構造を採用。バッテリーそのものもケースで覆っている。「従来モデルでも、バッテリー交換が可能であったが、エンジニアが専用工具を使って交換する仕組みとしていた。新製品では、ひし形ネジを使用したものの、販売店でも取り外しができるようにしており、交換のための作業工数が少なくて済む設計としている」という。

一方で、学校で発生するトラブルに対処するため、使用環境を想定した品質試験として、加圧試験、加圧振動試験、繰り返し角落下試験などを新たに追加。従来の試験内容も強化しているという。

「PCと教科書などが入り、加圧された状態となったカバンを自転車のカゴに入れて移動したり、ランドセルのなかに入れて走ったり、投げたりといったように、ビジネスシーンでの利用とは異なる使い方があり、それに起因する故障も多い。落下試験だけでなく、圧力とともに振動を与えるといった試験を増やし、学校現場での使用時に耐えうる耐久性を確認した」という。

さらに、同社が強化したのが、周辺サービスである。

既存端末を無償で回収したり、有料で買い取りしたりといったサービスを用意。その際にデータ消去作業を実施し、消去した証明書も発行する。また、NECと協力した企業の倉庫などを利用して、出荷前のキッティング作業を実施。出荷台数が集中した際にも柔軟性をもちながら作業対応ができる体制を敷いている。学校への納品時には、充電保管庫への収納や、ACアダプタの交換作業なども行う。さらに、補助金では最大15%までの予備機を保有することが可能であり、NECパーソナルコンピュータ群馬事業場のインフラを利用して、保管、修理、MDMの再登録までを一元管理する体制も敷いた。そのほか、1年生から利用しても最後まで利用できるように、最大6年間の延長保証を用意し、物損にも対応。ヘルプデスクのGIGAスクール運用支援センターにより、端末やアプリの問い合わせや、活用相談にも対応する。

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