1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

山田祥平のニュース羅針盤 第458回 完全ワイヤレスはオーディオからウェアラブルへ

マイナビニュース / 2024年10月8日 6時0分

ほとんどの場合、この耳栓タイプのイヤホンにはヒアスルーとかアウェアといったモードがあって、イヤホンに内蔵されたマイクで拾った環境音を電気的に再生することで、イヤホンを付けっぱなしでも周りの音がちゃんと聞こえるようになっている。

また、会話のために声を発したとたんにノイズキャンセルが自動的にオフになり、相手の声がちゃんと聞こえるようにする機能を持つものも増えてきている。でも、オープンタイプとはやはり開放感が違う。
○イヤホンはオーディオのカテゴリからウェアラブルのカテゴリへ

新製品発表会を開催したambieは、オープンタイプのイヤホンによる「ながら聞き」を提案。ストリーミングサービスがすっかり定着した現在の音楽環境は、これまでのように音楽を選択して聴くのではなく、放送のように垂れ流しで聴くスタイルに変貌しつつあるという。

アルバムを選んで聴くのではなく、プレイリストを選んで聴くようなスタイルが主流になりつつある。それによって音楽はひとつの環境として受け入れられるようになった。それはコンテンツ中心の世界観からユーザー中心の世界観への移ろいでもあるとambieは考える。

古い曲も、新しい曲も、知っている曲も、知らない曲も、それらをひっくりめた中で、今の気分に最適化されて選ばれた音楽を身にまとう。音楽との偶然の出会いもある。そこにはきっとAIも欠かせない。

丸一日つけていても苦にならないイヤホンは、これからますます重要性を帯びていくにちがいない。高齢社会の到来とともに、補聴器的な機能の実装も求められるようになる可能性だってある。オーディオのカテゴリからウェアラブルのカテゴリへとイヤホンがその守備範囲を拡げて
いる。今はまだその黎明期にすぎない。

著者 : 山田祥平 やまだしょうへい パソコン黎明期からフリーランスライターとしてスマートライフ関連の記事を各紙誌に寄稿。ハードウェア、ソフトウェア、インターネット、クラウドサービスからモバイル、オーディオ、ガジェットにいたるまで、スマートな暮らしを提案しつつ、新しい当たり前を追求し続けている。インプレス刊の「できるインターネット」、「できるOutlook」などの著者。■個人ブログ:山田祥平の No Smart, No Life この著者の記事一覧はこちら
(山田祥平)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください