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日本No.1ヘッドハンターが教える、強いキャリアのつくり方 第2回 人生の不確実性に備える「キャリアの自由度」という視点

マイナビニュース / 2024年10月16日 14時30分

人材市場で高い評価を得るには、「領域を絞り、ライバルよりも高度なスキルや力を身につける」ということが基本的な戦略になります。「明確な売り」となるスキルを持てるよう、「この領域はやらない」という“捨てる勇気”を持ち、得意な領域や好きな領域に経験を集中させて伸ばすことが極めて重要です。

このようなキャリアを形成できる企業に入社し、「明確な売り」となるスキルを若いうちに身に着け、転職や再就職ができる自由のあるキャリア、いわば「自由度の高いキャリア」を形成しておくという視点はとても大切なのです。

採用企業からの評価が高ければ、転職時にプライベートの事情に配慮した、柔軟な勤務形態を検討してもらえる可能性が高まります。昨今では、即戦力人材に対して、転職直後からリモートワーク可としている企業も少なくありません。都会水準の年収を、地方で得ることも可能です。
○「明確な売り」をつくる方法とは

では、「明確な売り」をつくるにはどのようにすれば良いのでしょうか。これには、実はご本人の努力だけではなく、所属企業の人材育成体制が大きく関係しています。

第1回でもお話ししたように、人材市場で高い評価を得やすいのは、満遍なく70点ずつ取れる人材よりも、特定の分野で100点あるいは120点を取れるという明確な強みを持つ人材です。

ジョブローテーションによるゼネラリストの育成は、日系の大企業では一般的な人材育成法ですが、人材市場からの評価という点ではやや割を食ってしまう側面があります。これは昨今、東大をはじめとする名門大学の学生が、大企業の総合職を敬遠する理由の1つでもあるのです。外資系企業や経営コンサルが彼らに人気なのは、職種別採用のため「明確な売り」を身に着けやすいからなのです。

ここまで読まれて、今から「明確な売り」をつくるためには転職する必要がある、と思われた方もいらっしゃるかも知れません。しかし、今まさにライフイベントのために転職できるような状況ではない、ということもあるでしょう。

そのような場合には、「今はスキル習得の期間」と位置付けてみるのも1つの手です。実際、育休期間中に知人の会社を手伝ったり、関心を持っていた領域のスタートアップ企業でボランティアをしたりする方もいます。プライベートの状況によっては、転職のような大きな変化ではなく、無理のない範囲でご自身のスキルを高めていく方法を選択するのもおすすめです。

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