1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

バイクのクイズ 第19回 フロントフォークが付いてない! この不思議なリッターバイクの正体は?

マイナビニュース / 2024年10月21日 11時30分

画像提供:マイナビニュース


普通のバイクはフロントに左右二本のサスペンションがありますが、それを持たないリッターバイクがありました。さて、その名前はなんでしょうか?

ヒント:1990年代に登場したヤマハのヨーロピアン・ツアラーです

このモデルはヤマハ発動機が欧州向けに市販していた高速ツアラーで、日本国内でも逆輸入車として販売されました。しかし、当時も現在もほとんど見かけない激レアバイクです。

――正解は次のページで!


○問題をおさらい!

正解はこちら!
○【答え】ヤマハ「GTS1000」

正解はヤマハ「GTS1000」でした!

「GTS1000」はヤマハ発動機が1993年に欧州向けとして発売した大型の高速ツアラーです。最大の特徴はフロントに「片持ちスイングアーム」式という珍しいサスペンションを採用していることでした。

これはヤマハが1989年の東京モーターショーに出展したコンセプトモデル「モルフォ」や翌年の「モルフォⅡ」が装備していた機構で、SFに登場するバイクのようなスタイルで注目を集めます。しかし、昔からバイクのフロントサスペンションは二本の筒で構成される「テレスコピック」式が常識だったため、市販車で採用されたことには世界中の人たちが驚きました。

この風変わりなサスペンションのメリットは、強いブレーキをかけた時でも車体が前のめりになりにくく、安定した走行ができることです。同じようにフロントフォークを持たない「ハブセンター・ステアリング」にも似ていますが、「GTS1000」のサスペンションは片持ち支持で、クルマに使われる「ダブルウィッシュボーン」のような仕組みです。

この構造のためフレームも普通のオートバイとは大きく異なり、形状がギリシア文字の“Ω”に似ていることから「オメガシェープドフレーム」と名付けられたものが採用されています。これに包まれる形で搭載されたエンジンはヤマハスポーツモデルの旗艦「FZR1000」系の水冷4気筒5バルブエンジン。ツアラー向けに100馬力までディチューンしたとはいえ、そのポテンシャルは十分すぎるものでした。

また、当時の欧州では環境保護の取り組みが積極化していたため、これを見越して燃料供給をキャブレターからインジェクション化し、マフラーにも三元触媒を装備して燃費と排ガスの対策も行われています。そのほか、当時は最先端だったABSを装備したグレード(GTS1000A)も併売して安全性の高さもアピールしていました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください