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SAP、生成AIコパイロット「Joule」にAIエージェント導入 - 年次イベント「SAP TechEd」で発表

マイナビニュース / 2024年10月10日 13時47分

画像提供:マイナビニュース

SAPジャパンは10月10日、年次イベント「SAP TechEd」で行われた発表に関する説明会を開催した。SAP Asia Pacific Japan プレジデント ポール・マリオット氏は、「日本はテクノロジーの採用率が低いが、生成AIは日本にとって、企業の規模を問わずチャンスとなる。AIを受け入れて生産性を向上することで、再び成長軌道に乗り、イネーブラーとなれる」と、日本におけるAIの可能性の高さをアピールした。

またマリオット氏は、「日本は高齢化が進んでいるので、テクノロジーを活用して 自動化を進めて生産性を向上しないと、GDPが伸びない。われわれは責任を持って、国のレベルで成長できるように支援したい」とも述べた。

そして、「われわれの目標はシンプル。価値を出すための時間を短縮すること、生成AIを使ってイノベーションを起こすこと」とマリオット氏は語った。
Jouleの強化:コラボレーション AI エージェント導入

続いて、SAP Business Technology Platform担当エグゼクティブバイスプレジデント兼最高製品責任者 マイケル・アメリング氏が、「SAP TechEd」で行われた発表について、3つの柱に分けて説明した。

1つ目の柱は「Jouleの強化」だ。アメリング氏は、Jouleの強化について、「すべてのプロダクトライン製品に統合し、新しいエクスピリエンスを可能にしている。今回、SAPの使用頻度の高いビジネスタスクの80%をカバーでるよう、機能拡張が行われたが、ここで止まるわけではない」と語った。

同社はビジネス機能全体にわたる独自の専門知識を組み合わせて、複雑なワークフローを協働で達成する複数のコラボレーションAIエージェントをJouleに組み込んだ。

これらのAIエージェントはサイロ化を解消しながら、従業員が人間の創意工夫が生きる分野に集中できるようにすることで、大幅な生産性向上を支援するという。
データの活用:SAP Knowledge Graph提供

2つ目の柱は「データの活用」だ。データとAIは切っても切れない関係にある。アメリング氏は「データの価値を最大化したい」と語り、それを実現するための機能拡張を紹介した。

具体的には、SAP AI Coreにナレッジグラフ機能を導入するため、2025年第1四半期にSAP DatasphereとJouleを通じて、SAP Knowledge Graphを提供する。同製品は、SAP S/4HANAのデータにセマンティックレイヤーを追加することで、ABAPテーブルやSAP Fioriアプリケーションにビジネスコンテキストを与え、データの価値を最大化する。

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