オリジナルコンビで即興コントに挑む新賞レース『THEゴールデンコンビ』演出・橋本和明氏が引き出した「芸人のリアルな熱量」
マイナビニュース / 2024年10月11日 8時6分
「テレビのレギュラー番組だと、立ち上げから2か月くらいで収録して、作りながら手応えを持って改良していくという感じですが、セットやLEDといった美術や、とんでもない数のカメラをどこに置くのかとか、全部詰めに詰めてから収録するというやり方は経験がなかったので、めちゃくちゃ勉強になりました」
○芸人たちの反応は「胃が痛くなる仕事ですね」
この新たな賞レースのオファーを受けた出場者たちの最初の反応を聞くと、「皆さん“やってやりましょう!”みたいなテンションではなく、短い時間で即興ネタを作り上げなきゃいけないこと、セットがせり上がってきて何をするのかが分かること、お客さんの前で披露することとかも含めて、“胃が痛くなる仕事ですね”とポジティブな評価ではなかったです(笑)。『有吉の壁』の収録の合間に“プレッシャーですね”と言われることもありました」とのこと。
そこで大きな役割を果たしたのが、MCの千鳥だ。がっつり仕事をするのは今回が初めてだったという橋本氏は「オープニングのトークでノブさんが“この巨大セットはYOASOBIが歌うところやから”、大悟さんが“『チャンスの時間』(ABEMA)やと思ってやってくれたらいいから”と言って、お客さんも巻き込んでハードルを下げてくれて、改めてお願いして良かったなと思いました」と感謝。千鳥とも4回ほど打ち合わせを行い、プレイヤー目線のアドバイスをもらいながらブラッシュアップしていった。
●出番は自由に判断「駆け引きが見える面白さ」
いざ本番が始まると、「長田さん(チョコレートプラネット)とじろうさん(シソンヌ)は『有吉の壁』でも付き合いが長いので、絶対面白いことをやるんだろうと想像できるんですけど、全く予想がつかなかったコンビもめちゃくちゃ面白いですね。1ネタ目でKAZMAさん(しずる)が普通にツッコんだ時の意外性もありました」と手応え。さらに、「コンビのどちらがネタを書いたのかも色があるので伝わってきて、そういう部分も楽しめると思いました」と、本番で分かる発見もあった。
初めての賞レースの第1ステージでトップバッターに名乗りを上げたのは、せいや(霜降り明星)&秋山寛貴(ハナコ)のコンビで、「“もう行くぞ!”と腹をくくって決めたんだろうなと思うとめちゃくちゃありがたいです」と感謝。
このように、出番を決める選択肢を自由にもたせることで、「駆け引きが見えるのも面白いなと思いました。めちゃくちゃウケた後にもう一投かぶせたほうがいいのか、そこで切り上げたほうがいいのか、それをコンビで合意を取って決めなきゃいけないので、めちゃくちゃ駆け引きが出るんです。だから、裏にいるスタッフがインカムで“行きそうです! あっやめるかもしれないです!”ってものすごくバタバタしてて(笑)。その空気感がステージに出たときにも分かって、そういった面でも熱量が伝わってくると思います」と見どころを語る。
○1年半綿密に準備も「早速ぶっ壊れるようなことがいっぱい」
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