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国産ウイスキーバブルが崩壊? 「山崎」「響」の大暴落は本当なのか

マイナビニュース / 2024年10月18日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

2010年代後半から、ジャパニーズウイスキーの人気が急上昇し「国産ウイスキーバブル」とも呼ばれるほどの価格高騰が続いていました。ところが、2024年に入ってから「山崎」をはじめとする人気銘柄も値を下げるようになり、一部で「国産ウイスキーが大暴落か」との報道もあります。

国産ウイスキーバブルの崩壊は本当なのでしょうか。大手買取専門店「買取大吉」の鑑定士である木村健一さんに実際のところを聞きました。

○「山崎25年」の二次流通価格が約15%下落

――一部で「山崎」をはじめとする国産ウイスキーが暴落かという報道もありますが、実際のところはどうなのでしょうか?

確かに、ジャパニーズウイスキー相場が一時期よりも落ち着きを見せているのは事実です。「山崎25年」を例に挙げると、2015年9月頃の二次流通価格は21万円でしたが、その後急激に需要が高まり、品薄になった結果、2022年6月頃には125万円まで価格が高騰しました。ところが、2024年8月には105万円程度になっています。

ただ、価格が下がったとはいえ、メーカー希望小売価格が36万円(税別・2024年10月現在)であることを考えると、今も相当高い水準を維持しているので「暴落」は言いすぎではないでしょうか。「山崎」に限らず、「響」や「白州」も似たような値動きをしていますね。
○値下がりの背景に中国の不景気

――まだまだ高い水準を維持しているとはいえ、ジャパニーズウイスキーの相場が下がっている背景には何があるのでしょうか。

中国経済の影響が非常に大きいといわれています。ジャパニーズウイスキーは中国でのニーズが大きく、中国の方が買い占めることによって日本国内の在庫がなくなるという状況が見られましたが、最近は中国の景気悪化やロックダウンの影響で中国人の購入量が減少傾向にあります。相場のピーク時は輸出分だけでなく国内流通分も中国のバイヤーに流れていましたが、中国人の購入量が減ったぶん、一時期よりは国内で入手しやすくなっています。

――中国経済の影響が大きいということは、スコットランドなど海外産ウイスキーの相場も下落しているのでしょうか?

有名どころでいうと「ザ・マッカラン」などがありますが、海外産ウイスキーの相場も多少下がっています。とはいえ、一番大きく影響を受けているのはジャパニーズウイスキーですね。

○少量生産メーカーは値下がりしにくい

――国産ウイスキーで値下がりをしていないメーカーはありますか?

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