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AI×メタバースで現場作業者の支援を実現する日立製作所 - CEATEC 2024

マイナビニュース / 2024年10月17日 8時0分

画像提供:マイナビニュース

10月15日から18日までの4日間、デジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2024」が幕張メッセにて開催されている。“Innovation for All”を開催テーマに掲げた同イベントは、今回が25回目の開催。一瞬も見逃すことのできない開発競争が続くAIを中心に、あらゆる業界・職種の人々にとってのイノベーションが集結している。

日立製作所は、「#あなたとつくる未来社会」をテーマにしたブースを出展。AIやメタバースを活用した現場作業者へのアシスタント技術や、インフラ設備の点検・管理効率化に貢献するソリューションなど、さまざまな技術を紹介している。

○メタバースの活用で現場作業者へのAI支援を実現

日立は、電力や鉄道などの大規模プロダクトの生産、およびプラントの施工や施設管理、運用保守において現場作業を行うフロントラインワーカーを支援する手段として、メタバースやAIを活用することで作業者の判断を支援するAIアシスタント技術を開発した。

現場での業務を日々重ねていると、さまざまな作業ナレッジが暗黙のうちに蓄積されていく。しかしこれらのナレッジは属人的なものになりがちで、作業者同士での共有を進めようにも、人手不足や多国籍化などの影響でその機会が確保されず、効果的な活用ができていない現状があるという。

そこで日立は、蓄積されたOT(物理的対象の監視・制御技術)ナレッジをメタバース上に集約することを起草。現場の設計情報としてCADや3Dスキャンのデータも収集し、メタバース空間上に再現することで、ナレッジと作業場所との照らし合わせが可能になるとする。またここにAIを組み合わせ、現場作業者に対して必要な情報提示を行うアシスタント機能を導入。これにより、暗黙知となっていたナレッジを形式知化するとしている。

さらに日立は、全身にセンサを埋め込むことで作業者の位置や姿勢を検知できる作業服も開発。これにより作業者の異常姿勢を検知したり、立ち入り禁止場所への入り込みを把握し防止したりと、より効果的なAIアシストが行えるとのことだ。

今回のCEATECでは、メタバース上での作業アシスタント事例が紹介された。例示されたのは、低い位置に設置された室外機の部品交換作業。この時、先述した作業服も活用することで、腰に負荷がかかりやすい姿勢などを検出し、正しい姿勢の提示などに繋げられるとする。またその日の作業で発見された改善点や共有すべき事項などは、1日の作業が終わったタイミングでまとめてAIアシスタントから提示することが可能。夕礼などの機会に改めて確認し、翌日以降の作業に活かすことができるとした。

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