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寒暖差が激しい、季節の変わり目は体調不良に注意! 予防対策は?【医師監修】

マイナビニュース / 2024年10月18日 8時30分

画像提供:マイナビニュース

ようやく暑さが落ち着き、秋らしい涼しさを感じるようになりましたが、季節の変わり目は「体がだるい」「疲れやすい」など感じる人も多いのではないでしょうか。その原因は、夏の疲れや、寒暖差が影響しているかもしれません。今回は、季節の変わり目に起こりやすい不調の要因やその対策方法について愛晋会中江病院の中路幸之助先生にお伺いしました。

○■季節の変わり目は体調不良に注意

――体調不良になる要因はなんでしょうか?

秋は気温の寒暖差とともに、気圧が激しく変動し、自律神経のバランスが壊れやすくなります。気圧が上下することで、耳の奥にある三半規管や前庭など身体のバランスを保つ器官がその変化を感知して神経を介して脳に伝え、自律神経がストレス状態となり、様々な体調不良が引き起こされます。このように、気温差によって身体の機能を調節する自律神経がオーバーワークして、エネルギーをたくさん消費して、疲れてしまうために起こる現象を「寒暖差疲労」と呼んでいます。

自律神経には、身体をアクティブに動かすときの「交感神経」と、身体をリラックスさせるきに働く「副交感神経」があります。この2つの神経がバランスを取ることで、体温、心拍、消化、排便などの生命維持に必要な機能が調整されています。本来は交感神経と副交感神経が急激に入れ替わると身体に負担がかかるため、徐々に入れ替ります。しかし、寒暖差が大きいと、この自律神経の働きが1日の中でも何回も入れ替わるため、身体に過剰な負担がかかって不調を誘発します。特にストレスで交感神経が優位な状態になると血圧の上昇、心拍数の増加、めまいなどの症状が現れます。

人間は自律神経の働きで、ある程度の外界からのストレスには耐えられるようになっていますが、あまりに激しい気象の変化があると気圧の影響に勝てない身体なってしまいます。「疲労」は、貧血、肝臓疾患、腎臓病や甲状腺の病気、やうつ病などの精神神経疾患等でも起こります。季節の変わり目の寒暖差が大きい時期に疲労が起きた場合は「寒暖差疲労」もその可能性のひとつとして考えましょう。

――寒暖差で体調不良を起こしやすい人の特徴を教えてください。

「寒暖差疲労」の原因は自立神経のバランスの崩れが原因であるため、もともと自律神経のバランスをとりにくい人が季節の変わり目に体調不良となりやすいと考えられます。
例えば、「エアコンが苦手で、もともと暑さや寒さが人よりも苦手である」「身体がほてりやすい」「熱中症になりやすい」「冷え性がある」「身体がむくみやすい」「天気の悪くなる前にめまい、頭痛や肩こり関節痛などが起こりやすい」「エアコンはつけっぱなしで、いつも一定の温度の部屋にいる」などの人は寒暖差で容易に体調不良を来しやすいと考えられます。

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