世界で評価される国産ウイスキー、サントリーのただならぬ"つくり込み"へのこだわり
マイナビニュース / 2024年10月18日 15時18分
○「サントリーウイスキー角瓶」の支持も世界で拡大中
さらに2024年の同コンペでは、国内No.1ブランド サントリーウイスキー角瓶もジャパニーズブレンデッドウイスキー(ノンエイジ)部門で金賞を受賞している。ハイボールでもお馴染み『角瓶は韓国などアジア各国でも人気を博するブランドだが、その味わいが世界で認められたことは、サントリーウイスキーの歴史にとってエポックメイキングな出来事と森本氏は語った。
「ゴールドメダル受賞製品がすべてプレミアムブランド、1万円以上で販売をされているラグジュアリークラスの商品のなか、実勢価格2,000円以下で販売されている角瓶の受賞は快挙と考えています。
角瓶は本日87歳の誕生日を迎え、来年米寿を迎えます。ジャパニーズウイスキーの定義に合致するウイスキーで、当社は90%以上の高いシェアを頂戴しており、そのなかでも角瓶は約65%を占める主力の製品。その世界的な評価はジャパニーズウイスキーカテゴリ全体にとっても、たいへん意義深いと受け止めています」
サントリー創業者の鳥井信治郎がウイスキーづくりに着手してから約14年後、試行錯誤の末、1937年10月8日に発売された角瓶はサントリーウイスキー初のヒット商品。
サントリーウイスキーの顔として約90年、オンザロックや水割り、近年はハイボールと、時代のニーズに応えるかたちで飲用スタイルを提案し、多くの人々に支持されてきた。
「日本独自の味わいを持つウイスキーとして、スモーキーな香りを抑え、飲みやすさと豊かな味わいを実現した中味。薩摩切子の香水瓶をヒントにした亀甲紋様のボトル。中味・デザインともに日本にこだわった角瓶こそ、サントリーウイスキーとジャパニーズウイスキーの原点です。サントリーウイスキーの中核として、引き続き角瓶を軸に需要の創造と魅力の向上に向けた挑戦を行なっていきます」
○ただならぬ"つくり込み"へのこだわり
サントリーウイスキーの具体的な美味品質追求の取り組みについては、ブレンダー室長の明星氏から説明された。
数年から数十年という長い期間、木製の樽の中で熟成させる工程が最大の特徴とするウイスキーづくり。本説明会では同社が最も大切にする高品質で多彩な原酒の"つくり込み"に焦点を当て、工程ごとの事例が紹介された。
「まずは原料・原料加工についてです。外部から調達する原料はスペックや状態などが変動するリスクがあります。そのため、大麦の発芽状況や酵母の状態を細部にわたって確認して、原料品質を管理しています」
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