1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

知って納得、ケータイ業界の"なぜ" 第179回 中国で復活を果たしたファーウェイ、3つ折りスマホに見る日本市場復活の可能性

マイナビニュース / 2024年10月18日 16時58分

画像提供:マイナビニュース

米国の制裁によって、日本をはじめ多くの国々でスマートフォンを投入できなくなって久しい中国のファーウェイ・テクノロジーズ。だが中国では新機種を次々投入し、復活を果たしている様子だ。再び中国外で広く展開する可能性があるのか、3つ折りスマートフォンとして話題となった「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」など、同社の製品に触れる機会を得たので、そちらを基に確認してみよう。
技術力を見せつける3つ折りスマホ「Mate XT」

2019年以降、米国から度重なる制裁を受け、スマートフォンに欠かせないプラットフォームの調達やチップセットの製造などに制約が生じた中国のファーウェイ・テクノロジーズ。制裁の影響により一時はスマートフォンを開発することが困難となり、同社のブランドの1つ「HONOR」を手放すなど、経営にも非常に大きな影響を受けることとなった。

だが同社はスマートフォン開発を諦めることなく、制裁を回避しながら新製品の開発を進めてきた。グーグルの「Google モバイルサービス」(GMS)が利用できなくなった代わりに、独自開発の「HarmonyOS」と、独自のアプリストア「AppGallery」をベースとした独自のプラットフォームを構築。さらにチップセットも中国独自の技術を活用する形で制裁を回避し、お膝元の中国を主体として再びスマートフォンを積極投入するようになった。

とりわけ2023年以降はその傾向が顕著で、かつての「P」シリーズの後継としてカメラに注力した「HUAWEI Pura 70」シリーズや、縦折りタイプの折り畳みスマートフォン「HUAWEI Pocket 2」など、高い機能・性能を備えた新機種を相次いで投入。中国内ではシェア上位を占めるメーカーとして復活を果たしているようだ。

中でも話題となったのは、「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」(以下Mate XT)であろう。これはディスプレイを3つ折りできるスマートフォンで、一般的なタブレットに匹敵する10.2インチのディスプレイを、外折り、内折りすることで6.4インチの一般的なスマートフォンサイズになるというものだ。

ディスプレイを3つ折りできるスマートフォンは世界初であり、それだけでも驚きがあるのだが、それに加えて大きな驚きがあるのは非常に薄いこと。本体を完全に開いた状態での厚さは4.75mmで、韓国サムスン電子の折り畳みスマートフォン「Galaxy Z Fold5」が2つ折りながら5.6mmであることを考えると非常に薄いことが分かる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください