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世界一薄い折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を触ってみた

マイナビニュース / 2024年10月19日 11時0分

開いたときの厚さは4.35mmと、こちらも大変薄くなっています。ヒンジはしっかりと180度開いた状態で固定されるため、ディスプレイが簡単に折れ曲がってしまうこともありません。小型タブレットとして考えてもここまで薄ければ持ち運びも楽に行えるでしょう。書類ケースに開いたまま入れておくこともできそうです。

折りたたみスマートフォンはディスプレイを曲げた状態で使うこともできます。このモードの便利なところはフロントカメラを使ってビデオ会議を行うときや、メインカメラを使って写真を撮影するときに、三脚が不要なことです。本体をカメラの向きに合わせて好みの角度に曲げてテーブルの上などに置けば、そのままカメラを使うことができるわけです。これは他社の折りたたみスマートフォンでもほとんどのモデルが対応している機能です。

HONORのスマートフォンは日本では販売されていないため、性能や品質に関してあまり知られていません。HONORはもともとファーウェイのスマートフォンブランドであり、2021年に独立したメーカーとして創業しています。ファーウェイを母体とする製品ノウハウを持っており、実際にHONORのスマートフォンは海外で高い評価を受けています。折りたたみスマートフォンは中国メーカー同士の薄型化競争が激化しているのですが、Magic V3は本家といえるファーウェイの最新折りたたみモデルよりも薄く、カメラ性能も高いのです。折りたたみ端末市場ではファーウェイを抜き去ったともいえます。

HONORが日本に参入する可能性は低いでしょうが、Magic V3に刺激され他のメーカーがさらなる薄型・高性能な折りたたみスマートフォンを開発し、それが日本で販売されることになれば、結果としてHONORの技術が日本やグローバルで販売されるモデルへの影響を与えたということになります。折りたたみスマートフォン分野では日本人が知らないメーカーが世界一の技術を開発しているのです。

富永彩乃+山根康宏 富永彩乃(とみなが あやの) ITジャーナリスト/自撮り端末研究家。日本や海外各国のIT事情、特に海外の最新スマートフォンやビデオコンテンツサービスに精通。海外展示会の取材も積極的にこなし、現地からライブ配信によるレポートや動画撮影・編集も自身で行っている。スマートフォン複数台を常に使いこなし、TVやメディアへの出演も多数。 山根康宏(やまねやすひろ) 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど活動の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から百万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。 この著者の記事一覧はこちら
(富永彩乃+山根康宏)



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