1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

"世界最大級"と"世界最小"のコラボレーション「CVDK プラネタリウム 名古屋市科学館モデル」ができるまで

マイナビニュース / 2024年11月1日 16時0分

画像提供:マイナビニュース

光学式プラネタリウムの誕生100周年を記念し、オランダの天文時計専門メーカー「クリスティアン・ヴァン・デル・クラーウ」(以下、CVDK)は機械式プラネタリウムを宿した特別コラボ時計「CVDK プラネタリウム 名古屋市科学館モデル」を発表した。

コラボ相手の名古屋市科学館は「世界最大級のプラネタリウムを持つ科学館」。科学館のシンボル・球体ドームを"世界最小の機械式プラネタリウム"である時計のモチーフに採用するというロマンあふれるコラボレーションだ。すでに販売予約がスタートしているほか、科学館では11月2日から同モデル0号機の展示もスタートする。

なぜこんな夢のようなコラボレーションが実現したのか、コーディネート役を務めた時計バイヤーの佐藤健氏に話を聞いた。
○天文大国・オランダで受け継がれる天文時計の歴史とロマン

1974年にオランダで創業し、一貫して天文時計を製造し続けてきた「クリスティアン・ヴァン・デル・クラーウ」。1999年には世界最小の機械式プラネタリウムを備えた「CVDK Planetarium」を発表し、業界から大きな注目を集めた。

その後、同ブランドは2009年にオランダ人デザイナーのダニエル・レインテス氏らに引き継がれ、2022年にはマイスターウォッチメーカーのピム・コースラグ氏も参画。現在も天文時計専門のブランドとして独自の道を切り開き続けている。

一昨年開催された時計の見本市「ジュネーブ・ウォッチ・デイズ 2022」でピム氏と運命的な再会を果たしたのが、幅広いジャンルの時計を扱う企業「シェルマン」で時計バイヤーを務める佐藤氏である。

「ジュネーブ・ウォッチ・デイズの会場に行ったら、突然、私の前にピム・コースラグ氏が現れたんです。『クリスティアン・ヴァン・デル・クラーウを引き継ぐことになった』『来年から日本でも展開をスタートしたいから、協力してほしい』といったお話をいただきました。もちろんクリスティアン・ヴァン・デル・クラーウの存在は知っていましたが、ここまでオーセンティックなものづくり(天文時計づくり)を続けているとは知りませんでした。」(佐藤氏)

もともと、時計と天文学は切っても切れない関係にある。

現代の機械式時計の源流は17世紀、オランダ人の天文学者クリスチャン・ホイヘンスが基本原理を発明して以来、その構造的な考え方は大きく変わっていないとされている。

さらに遡れば、天文表示をするためには正しい時間を計る必要性があることから、1300年代のヨーロッパで天文時計が開発されたという経緯がある。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください