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ULAの新型ロケット「ヴァルカン」、不屈の飛翔 - ブースターが破損するも打ち上げには成功

マイナビニュース / 2024年10月22日 15時42分

ヴァルカン・ロケット

ヴァルカンは、直径5.4m、全長は61.6mの大型ロケットで、2000年代から米国の宇宙開発を支えてきた大型ロケット「デルタIV」と「アトラスV」の後継機となる。従来のロケットから高い信頼性と軌道精度を維持しつつ、より高い性能と低価格を実現することを目指している。

1段目には、液化天然ガスと液体酸素を推進剤に使う「BE-4」エンジンを2基装備する。BE-4は米国の新興ロケット企業ブルー・オリジンが開発し、供給する。

2段目のセントールVは、液体水素と液体酸素を推進剤に使うロケットで、高い効率をもつRL10C-1-1エンジンと、内圧をかけ続けないと自重で潰れるほど薄いステンレスを使ったタンク(通称バルーン・タンク)により、きわめて高い性能を発揮する。

また、第1段の周囲には、ノースロップ・グラマン製のSRB「GEM 63XL」を、0本から6本まで、2本単位で自由に装着することができる。くわえて、大型のフェアリングも用意されており、これにより小型衛星を多数載せた打ち上げや、20t以上もある大型の衛星の打ち上げなど、さまざまなミッションに幅広く、柔軟に対応できる特徴をもつ。

さらに、第1段のロケットエンジン部分のみを分離して回収し、再使用する構想や、第2段を軌道間輸送機として宇宙空間で再使用する構想、第1段を3機束ねた超大型ロケット「ヴァルカン・ヘヴィ」の開発など、今後もさまざまな発展が計画されている。

○参考文献】

・United Launch Alliance Successfully Launches Second Vulcan Certification Flight
・Vulcan Cert-2
・Space Systems Command Media Release - U. S. Space Force Participates in Certification Milestone of Future Launch Capability
(鳥嶋真也)



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