1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

マニュアル車が売れている? ホンダの改良型「シビック」に試乗!

マイナビニュース / 2024年10月24日 8時0分

「タイプR譲り」というフレーズを持ち出したので「マニア向けなのでは?」と心配されたかもしれないが、エンジン性能自体は最高出力182ps、最大トルク240Nmと適度な性能だ。ちなみにタイプRだと、動力性能は最高出力340ps、最大トルク420Nmまで向上する。燃費性能もRSの15.3km/Lに対してタイプRは12.5km/Lとなる。RSの方がお財布にも優しいのだ。

最後に価格を見てみると、RSは419.8万円、タイプRは499.73万円で約80万円の差がある。ただ仮に、タイプRがマイナーチェンジをすれば、近年の物価高を鑑みて価格上昇は間違いないので、RSをよりお手頃と感じられるはずだ。
なぜMT? 開発者に聞く!

それにしても、なぜ今、MT専用グレードなのか。シビック開発者はこう話す。

「シビックの改良を考える中で、お客様からMTの存在が中途半端という指摘があった。その声を受けて議論し、走る楽しさを追求するのがMTだという結論になった。それがシビックRS誕生の原点。シビックの『RS』の意味は“ロードスポーツ”。つまり、タイプRとは違う価値を持つ、街中で最高に楽しいクルマにしようと磨いていった。ここまで走りにこだわれたのは、海外向けスポーツタイプのSiや最上位モデルであるタイプRの存在が大きい。その部品や知見を活用することで、アフォータブルなスポーティーモデルができた」

まさに、かつて人気のあった身近なスポーティーカーとしてのシビックに原点回帰したグレードだと言える。

個人的には価格だけでなく、「毎日乗れるスポーツカー」というキャラクター設定自体がオススメできる理由となっている。

タイプRは高性能で、普段乗りの快適性を高めた電子制御サスペンションも備えているものの、フロントシートは窮屈に感じるシーンもあるし、大径アルミホイールと肉薄なタイヤは駐車や道の悪い場所で気を使う。

RSはタイプRに比べると特別感は薄いかもしれないが、乗り手を楽しませる要素はしっかりと備えている。サーキットで速く走ることが目的ではなく、ドライブが好き、MT車に乗ってみたいという欲求には、むしろRSの方が向いている。

もちろん、チューニングの節々にはホンダファンを唸らせる要素も満載だ。シビック開発チームはクルマ好きばかりという話も納得できるRSの完成度だった。

大音安弘 おおとやすひろ 1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者に。現在はフリーランスの自動車ライターとして、自動車雑誌やWEBを中心に執筆を行う。主な活動媒体に『webCG』『ベストカーWEB』『オートカージャパン』『日経スタイル』『グーマガジン』『モーターファン.jp』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。 この著者の記事一覧はこちら
(大音安弘)



この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください