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大河原克行のNewsInsight 第335回 戦略目標は「かっこいいFMV」、デザイン思考で企業変革を狙うFCCLの取り組み

マイナビニュース / 2024年10月22日 17時54分

画像提供:マイナビニュース

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、PCおよび関連製品に関わるマーケティング戦略強化の一環として、マーケティング本部の新たな組織目標に「新しいFCCLをデザインする」ことを掲げ、「商品価値を高めること」など、3つのポイントに注力する方針を打ち出した。これにより、FMVのブランド価値の訴求を加速する。マーケティング本部の陣頭指揮を執るのは、藤田博之氏。マーケティング本部長就任前は、チーフデザインプロデューサーを務め、長年渡り、FMVシリーズ本体のデザインを担当したデザイナーとしても知られる。デザイナーからのマーケティング本部長への就任は異例だ。「FCCLとFMVをかっこよくする」と宣言するFCCLの藤田本部長に、新たなマーケティング施策について聞いた。

FCCLのマーケティング本部では、「新しいFCCLをデザインする」ことを目指している。

FCCL マーケティング本部の藤田博之本部長は、「FCCLが展開するFMVは、安心感や信頼感、性能に対する高い評価があるものの、オシャレではないという言い方もされてきた。また、Z世代の認知度が低く、これらの世代でのシェアが低いという実態もある。新たなFCCL、新たなFMVのイメージをデザインする必要がある」と語る。
○薄軽なLIFEBOOK UHが、全部入りPCを上回りはじめた

FCCLは、2023年の国内コンシューマPC市場において、トップシェアを獲得した。MM総研の調べによると、国内コンシューマPC市場のブランド別シェアにおいて、15.3%のシェアを獲得。2022年に続き、2年連続でのトップシェアとなっている。実は、このトップシェア獲得の背景には、FMVの変化がはじまっていることが見逃せない。

FMVシリーズで、長年に渡り、最も売れ筋となっていたのは、「全部入り」と称される大画面ノートPCである。光学ドライブやテンキー付きキーボードを搭載。様々なインターフェースポートを備えたPCで、現行モデルでは、LIFEBOOK AHがそれにあたる。

地方都市の量販店でも展示販売されている主力機種で、どのPCを購入していいかわからないといったユーザーや、自宅に設置して様々な用途での利用を想定しているといったケース、長く使いたい、あるいは壊れにくいPCを購入したいというユーザーに最適なPCとして、人気を博している。富士通やFMVのブランドに対する信頼感が、初めてPCを購入するとユーザーにとっても、「これを買えば安心」という安心へとつながっていた機種ともいえる。

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