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乗ると世界が変わる? アストンマーティン「DB12ヴォランテ」に試乗!

マイナビニュース / 2024年10月29日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

アストンマーティンのフラッグシップ「DB12」に試乗する機会を得た。DB12にはハードトップの「クーペ」(Coupe)とオープントップの「ヴォランテ」(Volante)がある。今回はヴォランテにじっくり乗って、乗り心地や使い勝手、運転するとどのくらい楽しいのかなどを検証してみた。

冷却能力強化で出力向上!

アストンマーティンは1913年に設立されたイギリスの高級スポーツカーメーカー。映画『007』シリーズの「ボンドカー」(主人公のジェームズ・ボンドが乗るクルマ)として使われていることはあまりにも有名だ。

DB12は「DB11」(2016年に登場)の後継モデル。DB11が5.2LのV12ツインターボエンジン、最高出力608PS、最大トルク700Nmだったのに対して、DB12は4L、V8ツインターボエンジン、最高出力680PS、最大トルク800Nmとなっている。排気量をダウンサイジングしつつ、最高出力と最大トルクをともに向上させた形だ。大径ターボチャージャーの採用や冷却性能の強化などにより、パワートレインの性能を引き上げた。

DB11よりも幅が広くなったフロントグリルは、まるで口を大きく開けているかのようで迫力満点。グリルの大型化は単にデザインを優先しただけではなく、冷却性能の強化という機能的な役割も担っている。

さっそく車内へと乗り込んでみる。DB12 ヴォランテのサイズは全長4,725mm、全幅1,989mm、全高1,295mm。乗るとかなり低い視界になるのではと思っていたが、思ったほど低くは感じず、視界もそれなりによかった。大きなサイドミラーのおかげで後方もよく見える。

車内の至る所が革張りで、高級感にあふれている。座り心地もよく、深く沈み込むようなシートはまさに極上。ハンドルもスポーツカーらしく頼り甲斐のある太さだ。

エンジンを始動してみると、想像していたよりは静かでありながら、迫力あるエンジン音が響きわたる。都市部の市街地から首都高を走り抜け、郊外のワインディングロードを目指した。
オープンカーとは思えない静粛性

事前の情報で「かなり硬い乗り心地だ」と聞いていたが、首都高や郊外の広い道路を60キロ以上の速さで走っていると、あまり硬さを感じなかった。しばらくして走り慣れたのかもしれないが、それにしても「ガチガチに硬い」ということはなく、むしろほどよい揺れや振動が心地よかった。

DB12 ヴォランテはアンダーボディの横方向の連結など、構造要素を強化している。横剛性の改善により、サスペンションのパフォーマンスと洗練度を高めたことで全体的なねじり剛性も向上させた。こうした改良の効果なのか、高速域からハンドルをキツめに切ってもブレやふらつきがなく、車体がしっかりと付いてくる感じがある。剛性感の高さはスポーツカーを乗る上で欠かせない要素だ。

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