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乗ると世界が変わる? アストンマーティン「DB12ヴォランテ」に試乗!

マイナビニュース / 2024年10月29日 11時30分

DB12は「インディビジュアル」「GT」「スポーツ」「スポーツ+」(そのほかウェットモードなどもある)のドライブモードを備えている。さすがにスポーツ+を選ぶとエンジン音が変わり、乗り心地もグッと硬くなるが、アクセルを踏み込めば想像を超えるパワフルな加速体験が得られる。ただ、長時間の運転では疲弊してしまいそうだ。長距離運転のときはスポーツ+以外のモードの方がいいだろう。

オープンカーでありながら車内の静粛性が高かった点は強調しておきたい。幌を閉じていれば風切音はもちろん、車外の騒音、ロードノイズなどもなく、密閉度の高さが感じられた。
後席はあってないようなもの

DB12 ヴォランテがドライブして楽しいクルマだということは十分にわかった。では、日常使いでうまく扱えるのか。まず後席シートだが、作りは申し分ないものの、成人男性が乗車するにはかなり狭く、足元のスペースはないに等しい。バックパックなどを載せるスペースとして使うことになりそうだ。

次にラゲッジスペース。幌を閉じている状態であれば、それなりに荷物が積める。ただ注意したいのは、オープンカーにすると幌がラゲッジスペース内に収まることになり、容量が圧迫されること。実際に試せてはいないが、オープンカーの状態ではゴルフバッグが1つ積めるかどうかといったところだろう。

正直、イマイチな点もあった。走行中、ルームミラーの付け根から絶えずカタカタと音がしていて、手で抑えると音が止まるといった具合だったのだ。パワーウィンドウのスイッチもグラついていて、たてつけが悪い。そのほか、ナビ周りの使い勝手もいまひとつ。アップルカープレイは無線で接続できないし、ナビ画面のタッチの反応もあまり良くない。

執筆時点での車両本体価格は3,190万円。とても庶民が買えるような値段ではないが、これだけの作り込みで、ときに開放的に走れて、ときに異次元ともいえるパワフルな走りも体感できて、そして高級スポーツカーらしいスタイリングが手に入るのであれば、決して高すぎるということはない!(かもしれない……)。

走り慣れた道も見慣れた景色も、このクルマで走れば違って見えてくる。DB12 ヴォランテは、いつものドライブを刺激的にしてくれる存在だった。

室井大和 むろいやまと 1982年栃木県生まれ。陸上自衛隊退官後に出版社の記者、編集者を務める。クルマ好きが高じて指定自動車教習所指導員として約10年間、クルマとバイクの実技指導を経験。その後、ライターとして独立。自動車メーカーのテキスト監修、バイクメーカーのSNS運用などを手掛ける。 この著者の記事一覧はこちら
(室井大和)



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