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『光る君へ』双寿丸を自宅に招く賢子に視聴者最注目 第40話画面注視データを分析

マイナビニュース / 2024年10月27日 6時0分

「今宵、我らが呼ばれたのは、敦成親王様を次の東宮にするという話か」藤原公任(町田啓太)が前置きもなく道長に問いかける。「そうだ。易筮(えきぜい)によれば、今後帝がご政務に戻られることはない」道長が大江匡衡(谷口賢志)による易筮の結果をみなに伝えた。「易筮が出たことを言えばよかったのに」藤原斉信(はんにゃ.・金田哲)が言うと、「まずは皆がどう思っておるか、知ることが大事だと思ったのだ」と、道長は先ほどの除目で、易筮が出たことを言わなかった理由を明かした。藤原実資の反対も想定していたようだ。

「次の東宮は、第一の皇子であるべきと考えますが…」一条天皇に近しい藤原行成がおずおずと反対するが、「第一の皇子の敦康様(片岡千之助)の後見は隆家殿(竜星涼)。あの罪を得た家のものでありますぞ」と、源俊賢(本田大輔)が即座にその正当性を否定した。「されど、強引なことをやって恨みを買えば、敦成様にも道長様にも、何が起きるか分かりませぬ」行成は道長と敦成の身を案じているのだ。「今宵、この話を聞いた以上、俺は敦成様を推す」斉信の決断は早い。「実資さまと隆家は、我らが説得いたそう」公任もすかさず斉信に同意すると、「お任せを」と俊賢もあとに続いた。「頼む」道長は3人の顔を交互に見た。「お前は無理をせずともよい。俊賢に任せておけ」斉信は帝の側近である行成の気持ちを気遣う。

散会となり四納言は退出すると、「恐らく、崩御の卦も出ておるのだろう」と、公任は自身の推察を他の3人に披露した。「言霊をはばかって、道長様はそのことを仰せにならなかったのだと存じます」行成も同じ考えのようだ。「お前、言ってしまったじゃないか、今」斉信は公任の言葉を指摘したが、「いけない、いけない」と、公任には悪びれる様子もない。「崩御なら、話は一気に進みます。それもやむなしかと」俊賢は、はっきりと言い残し先に歩き出した。こういう時、この男には迷いがない。公任と斉信は思い悩む行成をうながし俊賢に続いた。

○「行成の立場が苦しすぎる」

ここは、一条期の四納言たちの道長への友情・忠誠と葛藤に、視聴者が注目したと考えられる。

若いころから道長と一緒にいた公任と斉信、道長の義理の兄にあたる俊賢。3人は敦成親王の擁立に動き出したが、行成は尊敬する道長(それ以外の感情もあるようだが)と、主である一条天皇の間で揺れ動いていた。

SNSには「行成は道長と一条天皇2人に惚れているから、どちらを推すにしても苦渋の決断だったろうね」「行成くん、敦康親王を東宮にできないって言うのつらかっただろうなぁ」「行成の立場が苦しすぎる」「唯一敦成親王の擁立に反対していた行成が、帝の説得に1番適役だったのは皮肉だな」と、行成の境遇に同情するコメントが多くアップされている。

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