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カレー沢薫の時流漂流 第323回 NHKのワンクリック契約、我々うかつな日本人への警鐘かもしれない

マイナビニュース / 2024年10月28日 15時22分

もちろん、契約が成立したというのはハッタリであり、支払い義務はないので無視すれば良いのだが、ろくに画面を見ずにクリックしていてそう言われると自分がやらかしてしまったかのように感じるし、特にエロサイトを「早く見せろ」という一心で1秒間に10回タップしていた場合は動揺して言われるがままに支払ってしまうケースも多いらしい。

また、我々の「肩書に弱い」という脆弱性につけこんだ詐欺も多く、警察や国税局を装った振り込め詐欺や、大手銀行やECサイトを騙って個人情報を入力させるメールも多く出回っており、どんどん偽物と見破るのが難しくなってきているという。

そんなワンクリック詐欺と騙り詐欺の上位互換が近日実装されるのでは、と話題になっている。

あのNHKが「ニュースなどネットのNHKコンテンツを見ようとした際に表示される案内で、特定のボタンをクリックすると、NHKのネットサービスの受信契約の対象になることに同意したと判断し、契約締結義務を課す仕組みを検討していることを明らかにした」そうである。

難解な言い回しなのでよくわからないが、意訳すれば惰性でNHKのHPをクリックしていると、いつの間にか受信契約しているかもしれないということだ。

これが「ワンクリック詐欺じゃねえか」と話題になってしまった。法に則っているだろうから詐欺は言い過ぎかもしてないが、1回でもクリックしてしまうと取り消し不可という取り返しのつかない仕様も示され人々を恐怖させている。

偽物であれば、見破ることも不可能ではないが、何せホンモノなため、見破りようがないという時点で相当強い。

つまり、NHKは例えワンクリック詐欺じゃねえかという汚名を着せられてでも、我々に「画面を良く見ずクリックするな」ということを伝えようとしているということだ。

例え、朝ドラに、見たこともないかわい子ちゃんが出ていたとしても、あれは誰だと勇んでNHK公式を鬼タップしてはいけない。

我々は1タップの重み、そして1クリックの危険性を改めて見つめ直す時期にきているということだ。
(カレー沢薫)



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