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東奔西走キャッシュレス 第66回 PayPayだけじゃない個人間送金、銀行口座が使える「ことら送金」はいかが

マイナビニュース / 2024年10月28日 20時32分

画像提供:マイナビニュース

個人同士でお金のやり取りをする場合、これまでは現金の直接受け渡しか銀行口座の送金機能を使うぐらいしか方法はありませんでした。しかし、最近ではPayPayが注力したこともあってか、PayPayでの送金を利用する人が増えているようです。

銀行業界も以前からこの個人間送金には目を付けていました。そして主要銀行が中心となって設立されたのが「ことら」です。このことらが提供する個人間送金サービス「ことら送金」が、今年10月の段階で累計送金額6,000億円に達したそうです。

改めてこのことら送金を振り返り、そのメリットを考えてみましょう。

○サービス開始2年で順調に拡大

ことら送金は、2022年10月11日にサービスを開始しました。他誌ではありますが筆者は2021年のことら立ち上げ時と2022年のサービス開始直後に、同社の社長に話を聞いています。筆者はメガバンク5行が設立したことらを、銀行業界による個人間送金サービスとして一定の期待感を持って見ていました。

サービススタート時には参加銀行が20行でしたが、1年が経過した2023年10月11日には207金融機関にまで広がり、累計送金額は1,330億円を突破していました。その間、ゆうちょ銀行や各地の地銀、信金などで順次対応を進めてきたことら。

さらに2年が経過した2024年10月11日には、293の金融機関が対応。累計の送金金額が6,000億円を突破しました。さらに今後、419の事業者まで対応範囲が拡大することが明らかになっています。

ネット銀行で対応しているのはSBI新生銀行/住信SBIネット銀行/みんなの銀行ぐらいなので、この方面では対応が遅れていますが、メガバンクやゆうちょ/地銀/信金と幅広くカバーしているところはメリットです。さらに2025年春にはアプラスが提供するBANKITサービスがことら送金に対応予定。BANKITはBaaSとして事業者に対して金融サービスを提供しており、そうしたBANKITで構築されたサービスでことら送金が使えるようになります。

ことら送金のメリットは、銀行間の送金でありながら手数料が無料という点です。10万円までの個人間送金という制限はありますが、送金手数料などはかかりません。送金先は対応金融機関であればどの銀行にも送金できるので、PayPayだけ/d払いだけといった制限もありません。

PayPayの場合、「PayPayで使う」ことが分かっているならPayPay同士で送金してもいいのですが、PayPay以外のユーザーやPayPayをあまり使わない人がいた場合に不便になります。PayPayに送ってもらった上で銀行口座に出金してもいいのですが、手数料がかかります(一部の銀行以外)。

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