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Snapdragonがワイヤレスオーディオを変える! クアルコム「XPAN」とは何か?

マイナビニュース / 2024年10月29日 17時0分

画像提供:マイナビニュース

クアルコムの新しいモバイル向けチップセット「Snapdragon 8 Elite」が登場したことにより、Androidスマホで楽しむワイヤレスオーディオ再生がまた大きく変わるかもしれません。鍵を握る新技術「Qualcomm XPAN」(クアルコム エックスパン)を解説します。
超低消費電力のWi-Fiオーディオ再生

「Qualcomm Expanded Personal Area Network Technology」(以下、XPAN)は、2023年にクアルコムがハワイ・マウイ島で開催したSnapdragon Summitで初めて発表したワイヤレスオーディオ再生の新しい技術です。

クアルコムが開発したチップセットを載せたスマホと、イヤホン・ヘッドホンやスピーカーなどのワイヤレスオーディオ機器をWi-Fiの技術で直接つなぐところがXPANの特徴です。

現在、特にイヤホン・ヘッドホンに代表されるポータブルタイプのワイヤレスオーディオ機器とスマホは、Bluetoothオーディオの技術を使って接続する方法が一般的です。互いの機器同士をWi-Fiで接続すれば、より高音質でロバストネス(接続安定性)にも富み、さらに遅延を低く抑えたオーディオリスニング環境が実現できます。ところが、現在ある技術でそれを行ってしまうと、ポータブルオーディオ機器のバッテリーが急速に消費され、体験が損なわれてしまいます。特に、ワイヤレスイヤホンのように筐体が小さなオーディオ機器は搭載できるバッテリーの容量が限られているので、バランスを考えれば「Wi-FiよりもBluetoothがベター」ということになります。

対応するオーディオ製品の登場も間近

クアルコムのXPANは、消費する電力を低く抑えながら、一般的なWi-Fiプロトコルの上にあらゆるBluetoothのオーディオのコーデックによる信号を載せて伝送する独自技術です。2023年には、この技術を初めて載せたBluetoothオーディオ向けのプレミアム級チップセット「Qualcomm S7+ Gen 1 Sound Platform」を発表しました。送り出し側となるモバイル向けチップセット、Snapdragon 8 Eliteの準備が整ったことで、間もなくXPANの真価を多くのユーザーが実感できる日が訪れようとしています。

Snapdragon 8 Eliteを搭載するスマホは、10月下旬から順次HONOR、シャオミ、ASUSのROGブランドを皮切りに、続々と対応デバイスが商品化されることが発表されました。

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