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Snapdragonがワイヤレスオーディオを変える! クアルコム「XPAN」とは何か?

マイナビニュース / 2024年10月29日 17時0分

XPANに対応するワイヤレスオーディオ機器が発売される見込みについて、クアルコムのオーディオとウェアラブル部門の責任者であるディノ・ベキス氏が「本当に間もなく」だと、日本から集まった記者によるグループインタビューの中で答えています。
XPANが実現する「3つのベンリ」

ポータブル機器でWi-Fiによるワイヤレスオーディオ再生が可能になると、具体的には以下のようなメリットがあります。

ひとつは、最大96kHz/24bitのハイレゾロスレスオーディオ再生が楽しめること。もうひとつは、オーディオ信号の伝送遅延が低く抑えられるため、モバイルゲーミングや音楽創作系アプリを使った演奏の際に「再生音のタイミングのズレ」が解消されて快適に楽しめるようになります。

さらにもうひとつ、XPANはワイヤレスオーディオのリスニングエリアを広く拡張します。例えば、2階建て住宅の1階にスマホを置いたままBluetoothオーディオを再生すると、2階など離れた場所に移動したときに電波が届かずサウンドが途切れてしまいます。

XPANがあれば、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンをWi-Fiルーターなどのアクセスポイントに直接つないでオーディオストリームが受けられるようになります。Wi-Fi中継器などをネットワーク環境に導入すれば、クアルコムが提案する「Whole home coverage」(家全体を広くワイヤレス再生環境にする)が実現できます。

ベキス氏によると、ワイヤレスオーディオのチップセット「S7+」に搭載される超低消費電力のWi-Fi RFモジュールにより、「イヤホンが内蔵するバッテリーのサイズは現在のまま変えず、左右独立型のワイヤレスイヤホンであれば最大で約9~10時間前後という十分なリスニングタイムが確保できる」といいます。
普及拡大のため対応するチップセットも増やす

ベキス氏は「XPANに対応するワイヤレスオーディオ機器の接続設定はとてもシンプルだ」と話します。Snapdragon 8 Eliteシリーズを搭載するスマホとのBluetoothによるペアリングを済ませる時に、スマホ側に保存されているWi-Fiアクセスポイントの設定が自動で引き継げるからです。

さまざまな便利さが実感できそうなXPANですが、スタート後から徐々にクリアすべき課題も見えています。

ひとつは、利用できる環境をさらに広げることです。XPANに対応するオーディオ機器もさることながら、送り出しができるモバイル側のチップセットがSnapdragon 8 Eliteに限られるとなると、ハードルは高く感じられてしまいます。

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