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バイクのクイズ 第22回 「キィィーン!」と16,000回転! 80年代に登場した超高回転クォーターの元祖は?

マイナビニュース / 2024年11月13日 8時0分

画像提供:マイナビニュース


250ccのバイクは初心者に最適なクラスですが、1980年代は2ストに匹敵するパワーを備えた4ストのマシンが次々に登場しました。その火ぶたを切ったヤマハ発動機のバイクをご存じですか?

ヒント:「P」で始まるペットネームを持っています

オートバイの名称は「アルファベット」と「排気量」を示す数字の組み合わせが大半ですが、このモデルは「P」から始まるペットネームも持っていました。ちなみに「F」じゃありませんよ?

――正解は次のページで!


○問題をおさらい!

正解はこちら!

○【答え】ヤマハ「FZ250 PHAZER(フェーザー)」

正解はヤマハの「FZ250 PHAZER(フェーザー)」でした!

「FZ250 PHAZER」(以降、FZ250)が登場した1985年は中型バイクブームの真っただ中。前例のない16,000回転以上のエキサイティングなジェットサウンドとクラス上限値いっぱいの45馬力を特徴とするFZ250は、フェアリングとタンクカバーを一体化した空力に優れた未来的なカウリングをまとって颯爽とデビューしました。

FZ250が誕生したきっかけは1980年代の初めにまでさかのぼります。当時のヤマハはブームの火付け役だった2ストの「RZ250」を「RZ250R/RR」に進化させていたものの、その対抗馬としてホンダがリリースした4ストVツインの「VT250F」が大ヒットします。このクラスは入門向けでもあるため、クリーンで扱いやすい4ストを求めるユーザーも多かったわけです。

ヤマハはさらに本格的な2ストのレーサーレプリカ「TZR250」を開発していましたが、ホンダ「VT」の快進撃を許すわけにもいきません。そこで「GENESIS」(ジェネシス:創世記)という設計思想を掲げて4ストモデル群を刷新し、その中から誕生した完全新設計の250ccモデルが4気筒エンジンを搭載したFZ250でした。

実は250ccの4スト4気筒はFZ250が初めてではなく、その2年前にはスズキが「GS250FW」を、1977年にはイタリアのベネリが「254クワトロ」を市販しています。しかし、パワー面ではスペックもフィーリングも2ストに劣り、車体も重かったため注目を集めることはできませんでした。

単純に同じ排気量なら2ストの方がパワーを出しやすいのですが、4ストは2ストよりも最高回転数を上げられるというメリットを持っています。つまり、回せば回した分だけパワーアップが期待できますが、そのためには多気筒化は必須。さらに上乗せするには吸入効率の高い多バルブ化やストレートポート、4連キャブレター、熱対策やメカニカルロスを抑える工夫も必要になります。従来の250ccでは技術・コスト的に見送られてきた本気の設計をしたことで、FZ250のエンジンは前代未聞の超高回転を実現できたというわけです。

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