マイナビが"生理痛体験研修"を実施 - 男性社員から「想像以上に痛かった」「仕事自体無理」の声、女性社員は?
マイナビニュース / 2024年11月1日 16時20分
また、研修担当者からはどのように従業員支援をしたらいいのか、その方法も紹介された。本研修のような場を設け「理解促進を図ること」、リモートワークなどを導入しフレキシブルに働けるよう「職場環境の改善に努めること」、外部の相談窓口を設置するなどで「健康に関する受診や活動を推奨すること」がここでは提案され、参加者はその内容を熱心に聞いていた。
研修を終えて…
研修後、社員個人に話を聞いてみた。
「情報としては知っていたんですけど、やっぱ実体験するのとでは全然違う。この痛みを抱えながら仕事をしている社員を知っているので、会議の時間や移動手段などを配慮していきたいです。プライベートでは、奥さんが痛いと言っているところを目の前で見ているので、気づかいの仕方が変わると思いましたし、何でもやってあげたいなと感じました」(営業・男性)
「個人的にはすごくいい体験だった。いろんな人に試してもらいたいと思いましたが、デバイスの痛みのレベルは、今のものより段階が増えるといいのかなと。そうすることで、女性のよりリアルな痛みをわかってもらえると思います」(人事部・女性)
人によって感じ方はそれぞれだが、研修を通じて新たな気付きを得た、との声が多数聞かれた。
厚生労働省の「雇用均等基本調査」によると、日本における生理休暇の取得率(2020年度)は、0.9%と1%に満たないのが現状。たとえ制度や仕組みはあっても、形骸化してしまってはもったいない。制度や仕組みづくりと並行して求められるのは、制度を使いやすい企業風土や文化の醸成であり、そのためには、互いが歩み寄り理解しようとする姿勢が必要だ。生理痛研修は、その相互理解のきっかけになるのではないだろうか。
※記事内のコメントはいずれも個人の感想であり、人によって感じ方は異なる
矢吹結花 やぶきゆか 編集者・ライター。旅とお酒とスポーツが大好き。ライフスタイルやヘルスケア系の記事を担当しています。 この著者の記事一覧はこちら
(矢吹結花)
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