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受注1万台に到達! スズキの小型SUV「フロンクス」はコスパ良好?

マイナビニュース / 2024年11月1日 11時0分

海外市場でも原動機の主軸となるマイルドハイブリッドは、アイドリングストップからのエンジン再始動でスターターモーターの騒音を抑え、回生によるエネルギー回収にも役立つ。電動化時代の原点といえる手法だ。

駆動方式は前輪駆動(2WD)を基本に、日本仕様には4輪駆動(4WD)車を追加している。これは降雪地域への配慮だろう。フロンクスの日本での販売は基本的にワングレード。2WDが254.1万円、4WDが273.9万円だ。

走りは上質! 乗り心地は硬め?

駆動方式の異なる2台に試乗した印象としては、2WDが価格と価値の調和が取れていて好感が持てた。アクセルペダルを軽く踏み込めば、すっと動き出す。そこからの加速は軽快で、快い。6速ATの効果もあり、速度を上げる場面で無闇にエンジン騒音が高くなることがなく、静粛性を保ち、変速ショックも意識させず、思いのままに駆けていく。

乗り心地は少し硬めで、欧州車のような乗り味がある。それでいて、路面の変化を衝撃として体に伝えることもなく、しっかりとタイヤが路面をとらえている安心感がある。この乗り心地は後席も同様だ。助手席の方がややしなやかな印象があるが、後席も路面変化で体が跳ねるようなことがない。足を下ろし、背筋を伸ばし、腰を落ち着けて座ることのできる座席の作りもよい。

小型SUVとはいえ、フロンクスは車幅が1.7mを超える3ナンバー車だ。それでも全長は4mを切り、最小回転半径は4.8mと小回りがきくので、車幅をあまり意識することなく市街地を走り抜けられた。もちろん、道幅の狭いところでのすれ違いでは気を使うだろう。しかし、ハンドル操作に対する応答は適格かつ素直で、運転に不安はない。

軽快さが印象的な2WDに対し、4WDは車両重量増による重厚感を伝えてきた。とはいえ、それは鈍重というような不快さではなく、より上級車の感触を覚えさせる個性ともいえる。

ただ、発進においては、やや動力不足を感じる場面もあった。その際は2WD/4WDともに備わる「スポーツ」モードを選ぶとよいだろう。そうすると4WD車でも軽快さが加わる。スポーツモードをうまく使い分けることにより、4WD車では重厚さと軽快さをそれぞれ味わえるということだ。

駆動方式が違っても標準装備の内容はほぼ同一となる。スズキの開発陣に聞くと、フロンクスの強みのひとつは価格と標準装備の内容のバランス、つまりは「コストパフォーマンス」であるとのことだった。
競合車種は? 価格とコスパで比較

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