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東奔西走キャッシュレス 第67回 インバウンドでもっと伸びる? 日本のキャッシュレス決済

マイナビニュース / 2024年11月1日 18時17分

そういった意味からも、関西圏がstera transitに一斉対応したことは大きな転換点になるかもしれません。南海電鉄も、全駅対応になれば外国人旅行者へのタッチ決済のアピールを強化するとしており、三井住友カードもVisaやMastercardといった国際ブランドの協力も仰いで、外国人に対する交通機関のキャッシュレス対応をアピールする考えを示しています。

この関西圏でのstera transit対応によって、「余分な両替を減らして使えるところはクレジットカードを使う」という行動に繋がれば、さらに沿線の店舗でのクレジットカード利用の拡大につながり、これまで非対応だった店舗などが対応に動く、という可能性もあるかもしれません。

日本では交通系ICカードもありますが、クレジットカードのチャージに非対応なため、結局現金が必要になります。こうしたところでもクレジットカードに対応していくことで、現金利用の削減は期待できるでしょう。まずは関西限定ですが、2025年春の大阪・関西万博の頃には主要国際ブランドで空港から関西圏の多くの場所にクレジットカードで移動できるようになります。

日本総研が2024年8月に公表した調査では、訪日外国人の決済手段は現金が94%と最も多く、クレジットカードが70%、交通系ICが24%となっています(複数回答)。この調査でもクレジットカードが利用できないことが困りごとのひとつとして上げられており、鶏が先か卵が先かというところはありますが、交通機関のタッチ決済対応拡大がクレジットカード利用拡大のきっかけにはなるかもしれません。今後、外国人旅行者のキャッシュレスの動向が変化するか、注目していきたいと思います。

小山安博 こやまやすひろ マイナビニュースの編集者からライターに転身。無節操な興味に従ってデジカメ、ケータイ、コンピュータセキュリティなどといったジャンルをつまみ食い。最近は決済に関する取材に力を入れる。軽くて小さいものにむやみに愛情を感じるタイプ。デジカメ、PC、スマートフォン……たいてい何か新しいものを欲しがっている。 この著者の記事一覧はこちら
(小山安博)



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